1984年角川映画「麻雀放浪記」
阿佐田哲也のベストセラー小説を映画化したもので
終戦直後の東京の片隅で一人の若者が麻雀を中心に様々な勝負師たちと出会い
アウトロー社会の舞台で成長していく「青春記」である。
この映画が封切られた時に映画館で見た。
だがしかし、いったいどこで見たのか、だれと見たのか、どうして見に行く
ことになったのか、全く覚えていない。
今ならワクワクドキドキ、興味津々で見たのだろうが、当時の生活において
麻雀の影はごくごく薄い状況でどうしてこれを見たのか?
故に内容ですら全く覚えていない。
唯一印象に残っているのが高品格演じる魔術師的な麻雀プロ出目徳が
「九連宝燈」という大物手をつもりそのまま対局中に事切れた場面。
あがり牌の3ピンを握りしめたまま倒れるのだが、闇社会に生き薬漬けに
なった身体では二昼夜続く大きな賭けの場での究極の役満のあがりに心臓が
耐えられなかったのだ。
麻雀の世界に「九連宝燈」をあがった者は死ぬ、などという迷信が長く
伝えられてきた。
全くもっての迷信であるが、それほどなかなかあがれない手役であり、
すべての運を使い果たしてしまうのでは?と言われる役満だからだ。
本格的に麻雀を覚え始めた頃「麻雀放浪記」の映画の唯一の記憶と共に、
この迷信が頭をよぎり、単なるコンピューター相手のゲームでも
「どうかそんな手ができませんように」などと祈るような気持ちをもった
ものだ。
今はほんとに・まったく・まるっきり、の迷信と言える。
多くのプロ雀士が、いやプロに限らず多くの打ち手があがっているであろう
役満であるし、実際TV対局でつもりあがるところを見ている。
ちなみにそのプロ雀士はその後も元気で活躍している。
時間の許す限り一回でも多く卓を囲みたいと思っている現在、緑一色と共に
一度はあがってみたい憧れの役満なのであーる。
てなわけで年末恒例?の麻雀のお話。
今年も残り僅か、我々「雀友会」の活動も今期終盤。
今年は特に後半、長期ツアーが続きなかなか思うように牌を握れない日が
多かったが、ほぼ結果は見えてきた。
いや、実は今年も前半で結果は見えたも同然なのだが…。
今年こそBOSSを王座から陥落せしめん、と意気込んで始めたものの、
早い段階で総くずれ。
チエはまたしても海底深くもぐり込み、雀歴・腕・知識ともに申し分ない
打ち手のアリタが後半、怒涛の勢いで落ちて行った。
前半BOSSに迫る勢いで2位につけていたJUNCOも幾度もあがった「国士無双」
という役満をもってしても現在はギリギリプラスを保っている状態。
うさぎはそのJUNCOの背中をぴったりマークして、せめて最後にJUNCO
をまくって2位のフィニッシュに…と小ずるい目を光らせている。
第一四半期を終えて「打倒BOSS」をうたった4名(4/3ブログ参照)だが、
結局今年もBOSSに打ちのめされ「俺様に勝とうなんて100年早い!」
の言葉の前にひれ伏すこととなった。
悔しい!!
悔しい、けど楽しい!!
だから来年も戦車に竹槍で闘いに挑むようなものだとしても
「打倒BOSS」を目指して時間の許す限り「雀友会」の活動に邁進していこう。
麻雀に関しては今なお青春真まっ只中。
私たちの「麻雀放浪記」はまだまだ続いていくのであった。