うたたび ザ・コネクション


ごきげんいかがですか。
司会太郎です。

令和の時代に入りました。
ひきつづき、よろしくお願い申し上げます。 

令和に合わせて、何かが変わるかもと期待していました。
そして、その変化は不意に訪れたのです。
時計が5月1日の深夜0時を回ったとき、
開け放っていたホテルの窓から
「令和的な風」が入ってきたのを感じて驚きました。
どのような風かと言いますと、
なんか「皇族的な香り」です。
菊の花と松の木とデミグラスソースの香りが混じったようなやつです。 
読者のみなさんはこの香り、嗅ぎましたか。



歌旅座の大型連休コンサートツアー、敢行中。
滋賀県愛荘町は昨年6月につづき、2回目の公演。
今回もハーティーセンター秦荘が会場です。
しかも、この4月29日は、
冷静に捉えれば意味不明な「平成最後の昭和の日」。
 
ホールスタッフのみなさんと再会を果たして搬入と仕込み作業へ。
今回は舞台づくりの一部をご覧いただきましょう。


なお、以下からの記事内容は、
令和元年初日に掲載する平成最後の昭和の日の公演記事を
令和元年前日である平成末年末日に書き起こしました。
しかも、明治製菓のミルクチョコレートを食べて喉詰まりを起こし、
大正製薬リポビタンDのガブ飲みで流し込むという体調不全の悪条件下で。

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歌旅座のコンサートの特長は、演奏曲に応じた映像演出。
これを私たちは「歌旅座スコープ」と呼んでいます。
プロジェクターという映像機器を使用するのですが、
今回はハーティーセンターさんの機材をお借りしました。
これは、歌旅座が所有するプロジェクターの3倍の光量を投影できるのです。
3倍といっても侮れません。表現力や演出効果は飛躍的に高まるのです。
歌旅座の所有プロジェクターをサクマチエに例えるならば、
お借りした機材は吉永小百合ということになります。
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見よ、会場を貫く神々しい光量を。JUNCOも思わずカメラ目線に。


美しく投影されたスクリーンの前にいるのがダル。
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ポールダンスをしているわけではありません。
照明操作金具棒、通称「介錯棒」という伸縮できる器具を使って、
舞台の高い位置にある照明を調整しているところです。
意図した位置に灯りを当てるのです。
四十肩・五十肩を患っている人には向かない作業。
ダルくんはこの作業のおかげで、本当のポールダンスも上達しました。
いつの日にか、みなさんにもご覧いただけるはずです。


次はこの写真を。
190429c
最上級クラスのプロジェクター光線ですね。
おや、横に連なる窓のほぼ中央に人影が。
これは、サクマチエ。
天井から舞台の対象物に光を当てる
「シーリングライト」の部屋です。
舞台に立つ歌旅座メンバーの一人ひとりに
高く遠い位置から光を合わせていきます。

高所恐怖症のJUNCOは、一度もそこへ上がったことはありません。
チエはいつも両手でハートマークをつくり、
「高いところ、だ〜い好き」と言ってから登っていきます。
演出用のスモークマシンの煙が高く舞い上がり、チエの姿を曇らせます。


さあ、お次は何をしているところでしょう。
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答えはサウンドチェック。
文字通り、会場に流れる音響の確認。
写真で伝わらないのが残念です。


下記の写真もサウンドチェックの様子。
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相変わらず音は聴こえてきませんが、
黒いカーペットにお気づきでしょうか。
これは照明の光が舞台の床に反射して、
ナリコの顔が平安朝っぽくならないように
演者の位置範囲にのみ毎回カーペットを敷き詰めるのです。
まさに魔法のカーペット。
だけれど、すぐに汚れますので、
ロボット掃除機を導入したいとも思っています。
普通の掃除機だと作業人員がそれにかかりきりになるので。
また、札幌オフィスで飼っている猫のクロと
ロボット掃除機を戦わせてみたいのです。


ついに、コンサート開幕。
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2回目の愛荘町公演には、
歌旅座を初めてご覧になるお客様も多かったです。


終演。
そして撤収。
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搬出入口にトラックをつけて、
朝の搬入同様、搬出します。
当たり前すぎるコメントで、恐縮です。


ハーティーセンター秦荘のスタッフのみなさんと記念写真。
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果たして、歌旅座3回目・令和初の愛荘公演は実現するのか。
スタッフのみなさんが全員、首を縦に振るのか。
つづきは、次回の愛荘公演レポートで!
(いつになるのか不明)



それでは、ごきげんよう。

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ゴールデンウィークの近畿・東北ツアーが始まりました。
まず初日に訪れたのは一年半ぶりの再公演となった、
京都府精華町にある『けいはんなプラザ』

朝、まずは会館に入ると全員で仕込み。
もうみんな慣れたもので、会話もほとんどする事なく黙々と仕上げていく。
仕込みが終わり次第、そのままリハーサルへと流れて行きます。

この日はツアー初日で再演という事もあり、それぞれのサウンドチェック、
久々に演奏する曲があったりといつもよりやや緊張感のある時間に。
まずJUNCOの足元にあるモニタースピーカーと、
ステージ両袖にあるサイドモニターのバランスをチェック。

演奏しながら何の音を上げるやら下げるなど伝えてもらい、
やりやすいステージ中だけのバランスを作っていく作業。

バランスがとれたら今度は照明なども合わせてのチェック。
BOSSと話しながらこの明かりを点ける、この時は点けない、
曲によっての色なども決めながらやっていく。

特に久々に演奏する曲などあると出演者は振り付けなどの確認、
スタッフとしてはどういう照明プランだったか思い出しながら。
不安な時は何度も同じ曲を繰り返し確認。
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リハーサルは演者も音も照明もチェックの繰り返しの作業。

こうして作り上げたステージでお客様をお迎えするのです。
この日は無事に進行できましたが、
それでも本番でトラブルがある時はあるもの。
ですがある意味それもライブの醍醐味と思い楽しむようにしています。

そして迎えた2度目の精華町公演の本番は大変盛り上がり。
今回はオリジナルも少し多めに演奏したのですが、
アンケートにもオリジナル曲について良い感想を頂きました。
お客様の雰囲気に3回目もあると確信が持てる盛り上がりでした。
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これから移動し、また次の町で仕込みをして、チェックを繰り返し、
新たなお客様に感動を伝える為に、どんどん旅が続いていきます。
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一週間ほど前、「木下大サーカス」の音響・照明担当の男性に密着するという内容の
テレビ番組が放送されていました。

私が見始めた時、彼はちょうど照明を操っている場面だったのですが、
なぜか衣装を着ている。
ん?と気になり、翌日の準備をしつつ、チャンネルをそのままに。

衣装は開演前の物販、接客のためであったよう。
番組の取材の日は、サーカスが公演地を移動する引っ越しの日。
大阪から名古屋だったかな。
本番が終わると演者も含め全員で撤収、テントごと解体するのだから
その規模は大変なものだ。

この彼は約500本もあるケーブルが各々何に使われているかを全て把握していると話し、
機材その他膨大な荷物は、少しの隙間も無駄にせずびっしりとコンテナへ積み込む。

こうなるともう最後まで見ずにはいられない。

驚いたのは、お子さんがいるのだ、3人も!
奥様は同じ木下大サーカスの団員で、パフォーマーとして活躍し、
家族全員で公演地を転々としているとのこと。
体が資本の奥様のため、料理もする。しかも子供達の同級生が噂するイケメンパパ。

そして、ある日の公演前には、69歳だという社長がメガホンを持ち、
「今日も怪我のないよう、がんばりましょう」と集まった社員に呼びかける。
終演後は、社長もテントのパイプを運び撤収作業をするのです。

歌旅座がいつも感じている景色と同じ。清々しい気持ちになりました。
いいものを見させてもらったな。

木下大サーカス、観てみたいです。117年もの歴史があるのですね。
どんな歴史も初めの1日があり、1年があるのだなと当たり前のことを思いながら、
10年と63日目の歌旅座は、本日滋賀県愛荘町。
行ってきます!

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今回のツアーへ向けて札幌を発ったのは、18:00すぎの飛行機。
刻々と移り変わる空の色を眺めて、贅沢な時間でした。
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福井~滋賀~奈良と走った営業。
後半は和歌山に留まることにした。

もし移住先を好きに選んで良いという選択肢があったなら
私は和歌山の田舎を選ぶと思う。
理由は単純。山も川も海もキレイだから。
更に付け加えるなら、果物をたくさん食べれそう。
そして意外に関西空港が近く、交通の弁も良い。
それは置いといて…

キレイ!とか大きい!と心から思えるものに出会うと
太刀打ちする余地もなく、気持ちよいほどの敗北感と共に
すべて捨ててしまおうと思える感動を感じる。
すべてとはホントに余計な内なるもの。怨み辛み、プライドとか
ちっぽけなものだ。

ミカンの段々畑、川や海の透明度、景色に馴染む家の佇まいは
何度でも惚れ直してしまうし、心があらわれる。
雨が降っても風が降っても、変わらずにそこに”在る”ことのすごさと
重みがある。
そうありたい。

種まき途中に通りかかった日高川を眺めながらそんなことを思った。
思い起こしてみると初めてJUNCO さんの歌を聴いた時の感じと
似ているかもしれない。



これからまた少しずつ、和歌山での公演も増えていきそうです。
移住とまではいかずとも、何度も通えることを願います。
和歌山のみなさん楽しみにお待ちくださいね。
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4月28日から始まる近畿~東北ツアー。
私は他のメンバーより一足先に愛車アルフィーと共に北海道を出発した。
新日本海フェリーで敦賀に到着したのは夜の8時を回っていた。
その日の宿は、BOSSがじゃらんのポイントを使って若狭にある
粋な旅館を予約してくれていた。

旅のはじめはいつでも目覚めが良い。
いつもなら携帯のアラームを止めては「あと5分…あと5分…」と
結局1時間ほどだらだらしてからやっとの思いで布団から
起き上がるのだが、旅に出ると違う。
遠足の日の子供のように、その日何が起きるのかワクワクして
寝ていられないのだ。
特に今回は宿の女将のおかげでとても気持ち良い朝だった。
60代後半くらいだろうか。明るいおばちゃんだ。
前日は宿に着くのが遅くなったから部屋だけ案内してもらい早々に別れたのだが
翌朝「朝ごはんの支度できましたよ~。いつでもどうぞ~」と女将の声が宿に響いて清々しかった。
なんだか実家に帰ってきたみたいだ。みそ汁のだしの香りと
魚を焼いた匂いが今日の朝食を想像させ、急にお腹が鳴った。
食卓に着くや否や「北海道から、あぁ~んなでっかい車で何しに来たの?」
「女の子一人でなんかのセールスだったら、買ってやらんとならないって
父さんと話してたんだ」
目の前にあるご飯に手を付ける間なく女将がガハハと笑いながら
話かけてきてくれた。
かしこまったマニュアル通りのことしか言わない事務的なビジネスホテルも
それはそれで良いけれど、こっちの方が人間らしくて良い。
おしゃべり好きの女将の朝食は米の炊き加減も最高で、美味しかった。
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朝食でしっかり元気を蓄えスタートした種まきの旅。福井から滋賀、奈良へと
車を走らせた。琵琶湖を横目に国道161号線を南下。
あいにくの曇り空だったが、それもまた哀愁が漂って観る者の心を落ち着かせた。
その後は169号線を進んだ。その横には吉野川が流れていた。
狭い道幅、古い建物、川沿いに並ぶ昔ながらのお店の数々は、いつからか
時が止まっているうようで、違う時空にいるようだった。
なんて良い風景なんだろう。そりゃセント君だって自信満々の顔になりますよ。
「いいところやろ?」と話しかけてきた気がする。
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現在私は和歌山の宿にいる。
今日は旅館じゃなく、ゲストハウスだ。
相部屋ありの格安宿で、国内外から色んな人が集まってくる宿だ。
今回は1泊3200円だったけど、2000円を切る宿にも泊まったことがある。
近畿営業の時は、安いし異国の友達ができたら楽しそうと
一度は利用しているが、貸し切りのことの方が多く友達はできたことがない。
今日も6人部屋にたった1人。

たくさんの美しい景色に、心と体はとっても喜んでいる。
しかし、美味いお酒といつもの仲間がいればなおのこと良い。

スヌーピーが言っとった。
「人生においてどこへ行くかではなく、誰と行くかだよ」
ほんとだね。

明日は紀伊半島を旅する。
続きはまた明日に続く…。
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