『♪ の・ぼ・り・べ・つ・と言えば ♪』で有名な、北海道ではお馴染みのあの愉快なファームを横目に素通りし、我々が向かったのは のぼりべつ文化交流館 カント・レラ
ここはもともと学校でしたが、現在は登別市内で出土した土器や石器などを保管する 埋蔵文化財展示室として再生されている施設です。
縄文遺跡や当時の衣装まで、幅広く展示されております。

一万年以上も前、人々はどのように考え行動し、どのようにその生活を豊かにしようとしていたのか。
彼らが残していったものから感じることができます。

アクセサリーを作ってお洒落したり、狩りや食事をなるべくしやすくするため石器や土器を作り、それを応用して作った楽器で踊り歌い、と。
どれもこれも目の前の日々を、どうにか豊かにしようと考え努力した賜物であり、現代の文明の礎となった部分でもあります。

色や形は違えど、もっと深く底にある志や見つめているものは今の時代を生きる私たちと何ら変わりないのだと感じました。

ほら、この衣服をご覧ください。チエの普段着とどこか通じるものがありますね。
縄文が現代も生き、そして活きている。それが確信に変わる瞬間ですね。 IMG_0169
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この登別の地で学校として子供たちの教養を支えていた場所。
それが現在は一万年前のものを保管し伝える、という場所へと生まれ変わりました。
『伝える』 私たちの旅の歯車を回す大きなエネルギーであり、人と人をつなぐ一つの要素でもあるのです。

さぁ私たち人類のルーツを前に音をかき鳴らす時がやってきました。
フロンティア登別の施設長である山田さんのご挨拶とともに公演はスタート。
登別の皆さんの心に、そして縄文にまで届け!IMG_0175

実は今回の公演はもともとJUNCOソロでのステージを予定していました。
しかし以前、白老町で新参物語を行った際お世話になったフロンティアの佐藤さんから、ぜひ三人で というお声をいただき二人の新参者もステージに上がることとなりました。
二人にとって本当に感謝感激の事態です。

最近ちょっと痩せたと言われ、その嬉しさのあまり食欲が増している チエ
一週間後に運転免許の検定を予約し、もうすでに免許を取った気でいる ケン

そんな二人のステージは、初めての登別の方々の瞳にどのように映り伝わったのでしょう。
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私たちと出会ってくれるあなたがいる限り、『伝える』ことは尽きません。
このエネルギーが尽きない限り、私たちの旅の歯車は止まらないのです。
また必ずお会いしましょう。