2週間の沈黙を破ってノーベル文学賞の喜びを表明したボブディラン。
「ダイナマイトを発明した人の賞なんて受け取れない」
推測だけど75歳になるアメリカの偉大な歌の伝道師は戸惑っていたのだろう。
でも受け取ることにした。チョットガッカリ。

毎年ノーベル賞候補に名前が浮上する村上春樹はディランのファンらしい。
その村上春樹の紀行文集「ラオスにいったい何があるというのですか?」
が出版され話題になっている。
アジア最後のフロンティア、どこか日本人が郷愁を感じるラオス。
先月に続いて国境を越えてみた。
これが一国の首都かと思えるほど未だ発展途上の街、ヴィエンチャン。
一際目を引くのはアヌサーワリー・パトゥーサイという凱旋門。
「アヌサーワリー」は記念碑、「パトゥーサイ」は勝利の門という意味。
1962年の内戦終結を記念してパリの凱旋門に見立て建造が開始されたが
資金難により工事が貫徹されぬままに終わり現在でも未完成のままでである。
流石、人民民主共和と名の付く国はテキトーである。
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バックパッカーでインドシナ諸国を巡った経験がある
FM e-niwaの三浦真吾氏曰く「アジアの中でラオスが一番好きだ」
知り合いのタイ人には不審そうに質問された
「どうしてラオスなんかに行くのか?」
個人差があるようだ。
では村上春樹は紀行文の中で何と表現しているのか。
「何もないからこそ、ラオスにしかないものがある。それがラオス」
。。。
よく分からない。
ただ言えることは国際空港から入国し高級ホテルに滞在し、
有名な観光地を巡り美味しい料理を食べている作家の紀行文は信用ならぬ。

陸路で行く場合、メコン川に架かるタイ・ラオス友好橋を渡る。
イミグレーションは出稼ぎラオス人で長蛇の列。
そこを通過するには意味不明の手数料が取られる。
しかも午後5時過ぎは増額される。公然の賄賂としか思えない。
国境を過ぎると、物売りの老婆、白タクの運ちゃん達に囲まれる。
実にリアルだ。
リアルと言えばラオスのお札の絵柄である(1000キープ およそ15円)
チエによく似た人物がいる。(写真拡大すると更にリアル。向かって右)
ラオス女性の特徴は背が小さく顔が大きく首が短い。
チエのヤツ、家系は藤原家末裔だと自慢していたが、ルーツはラーオ族ではないのか!
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ラオスオススメの品
3in1のインスタントコーヒー「DAO」
これが意外に美味しい。ネッスルより上。
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地ビールのビアラオはコクはないが飲みやすい。
もちろん氷を入れてガブ飲みする。
料理は隣国ベトナムが多い。
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そろそろノーザンホースパークが迫っているので帰国の準備をする。
またどこかアジアの片隅で。

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