ー雀の子 そこのけそこのけ お馬が通るー
江戸時代後期の俳人 小林一茶の代表句のひとつである。
”雀”は年中見られる小鳥であるため
単独では季語とならないが、
”雀の子”となると、春を表す季語となり、
力の弱い小さな者への愛情を描いた句の多い一茶
ならではの 優しい目線を感じられる
ほほえましい句だと思う。

歌旅座においても ”雀”は季節を問わず
一年を通してそのさえずりを響かせる。
主な鳴き声は、
『ポン』『チー』『リーチ!』『ロン!!』 
時に
『ちくしょー!』『やられた…』『いえ~ぃ!』『んだよ~っ!』

そう 今回は歌旅座の”雀”こと 『雀友会』のお話。
なんだマージャンか…などと言わずに
気楽にお読み下され。

歌旅座がこよなく麻雀を愛する団体であることは
ライブでブログでDMJラジオで 折あらば
声高に語ってきたので もはや周知のことであろう。
その中でも『雀友会』と銘打つメンバーは
ツアーの合間・営業活動の間に
日々熱い闘いをくり広げている。
一応、一年間をひと区切りとし 
その年の年初から四半期に分けて
細かなデータと共に 正確・冷酷な順位がつけられる。
ちなみに 昨年の結果は
1位 BOSS   3201 ポイント
2位 アリタ  ー90 ポイント
3位 うさぎ  ー281  ポイント
4位 JUNCO   ー418  ポイント
5位 チエ   ー2138ポイント
  ※プロ野球の個人成績と同様、規定打席に足らない
   メンバーは 参考記録として 割愛。

雲上人のBOSSと 残りは全員水面下、
という情けない結果をなってしまった。

年が明けると すべてリセット。
さぁ 今年こそはBOSSを超せずとも 
せめてその背中に肉迫したい。
せめて2位を、せめてプラスを…と
個々熱い闘志を牌と共に握りしめ
闘いをスタートさせて早や3カ月。
第一四半期を終了した。結果は…
またしても昨年の縮図。
冒頭の一茶の句の解釈とは異なるが、
ぴーちくぱーちくさえずっている私たち子雀達を
お馬さんに乗ったBOSS将軍が 見事に蹴散らしていった!
なんて大人気(おとなげ)ない!!ひどい!!

時に 運も大きく作用する麻雀であるから
それぞれ負けてばかりいる訳ではなく
たっぷりと勝ち越して終わる日もある。
雀歴二年目のチエは、昨年は水面下どころか
『深海魚』の成績だった。しかし最近、
異常なほどのツキを得て 周りからは 
そのえげつない上がり方に 『キモい!』『キモ神様だ!』
とも恐れられていたが、やはり運頼みは続かず
数日で大幅に点数を減らし、失意のまま
北陸・関西への営業へと旅立っていった。

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(イラスト ヂュンコゲイブリエル)

三寒四温。
元来、冬期間の気象を表す季語ではあるが
やはり春間近のこの時期にぴったりの言葉だ。
なのにーーーー
『雀友会 』メンバーの点棒の箱の中は
BOSSは盛夏・猛暑・熱帯夜。
子雀たちは相変わらず水面下で小競り合いを繰り広げ
五寒二温、いや五極寒二微温に甘んじていることを
ここにご報告いたします。
いや、まだ第一四半期が終わったばかりだもんっ
残り3シーズン、打倒BOSS・目指せプラスで
頑張るぞー!!

おーぅ!』(JUNCO・アリタ・うさぎ・チエ)