札幌駅のホームは吹きさらし。
空を渡った人達が屋根続きの帰路を辿って最初に風を受ける場所。
やたらと風通しの良いこのホームは、降り立つ人に向けて四季折々の風
を流し続ける。

快速エアポートを降りる時は決まってすることがある。深呼吸。
夏は熱を含みつつも程よく乾いた独特の風。
冬は降り立つ人を選別するかのような厳しい冷気。
北海道に帰って来たことを実感するためにも深く息を吸う。
うん、なるほど。これはなかなか。……。


寒いね!

image



お久しぶりです。
倫太郎です。
東京での若返り修行もそこそこに帰省してまいりました。
北海道も今年は記録的な猛暑を観測したそうで、少し心構えをして
帰ってみると雨風が冷えること冷えること。
8月でもやはり北国は特殊なようです。

海を渡って2年半。本州で過ごしていると歌の旅をしていた頃には
気付かなかった北海道の魅力が頭の中に溢れます。
特に感じるのは、春夏秋冬が非常に分かりやすいこと。
日本の中でも四季の色が一番強く出るのが北海道でしょう。

少し記憶を辿ってみます。


春はえりも。
年中強風が吹き荒ぶ町。人を選ばず鋭い風を突きつけてくる。
ただ春だけは、そんな風が柔らかく暖かくなるのを感じた。
上京前に背中を押してくれた風。
飲み過ぎて記憶飛ばしましたね。

夏は別海。
緑と青が特別に綺麗な町。くっきりはっきり。
開放感のある丘の上にはモール温泉「郊楽苑」。
何度もお世話になった。夏の道東はやはり良い。
宿だからと調子に乗って飲み過ぎましたか。

秋は今金。
一面に広がる田んぼが綺麗にきつね色に染まる。
怖いもの知らずで畦道を走ったりもした。水田が身近に感じる町。
やはり山間の町は秋色がよく映える。
地元のお酒をたらふく飲みましたな。

冬は増毛。
日本海に面したこの町の厳冬期は一言で言うなら「荒々しい」。
押し寄せる波は「これ以上近づくな」と語っているよう。
そこに吹雪も重なるのだからまさに"厳冬"である。
それはもう国稀を飲み過ぎまして。


こうして辿ってみると私の記憶は常にお酒とリンクしているようです。why…?

image


さて話は変わりまして…。
北海道歌旅座は来る9月30日、東京都日野市〈七生公会堂〉にてコンサート
を行いますが、なんとこの度、私の所属する"成蹊大学ギターソサエティー"
がコンサートのオープニングアクトを務めることとなりました!

冒頭15分程時間を頂けるということで、クラシックギターによる小合奏を
3曲程演奏致します。
特に歌旅座ではおなじみの「ハルニレの詩」も、ギターアンサンブル
アレンジにてお届けする予定です。
お時間のある方は是非お越し下さいませ。お待ちしております!

image



筆をとると長々と乱文を書き連ねてしまうのが悪い癖です。反省。
夏も盛りを迎える頃ですが、北海道歌旅座は特別急行、
停まる駅はございません。
皆様どうぞお乗り遅れのないようお気をつけ下さい。


それでは!