2017年春。ある日のこと。
札幌・円山夜想でのライブを終えたあと、
歌旅座古くからの応援団のひとりでもある、O氏からの相談があり。
 
このO氏、<北海道農業と豊な食>を通して、地元、全国、そして世界を
盛り上げようということを生業に企んでいるお方。
O氏曰く、
「新しい試みで、夏に農園のビニールハウス・コンサートをやってみたいんだけど
どうだろう?」
 
これまで、お寺の本堂や、体育館、数々の公演を作ってきた歌旅座。
“屋根と電源があればどこまでも”の合言葉のまま、
「やってみましょう」と。
 
そうして、北海道の夏真っ盛りのこの日、8月6日昼下がり。
歌旅座初のビニールハウス・コンサートが実現した。
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場所は三笠市にあるすずき農園。
「MIKASA萱野プロジェクト・かやの畑祭り・夏」と銘打たれたイベントだ。
 
札幌から約1時間、三笠インターをおりてすぐのところにあるすずき農園は、
壮大な農場を利用しての稲刈り体験やリンゴの植樹、新鮮な有機野菜を使っての
農園レストランなど、新しいことに積極的にチャレンジしているところ。
コンサートをやるのは、もちろんはじめてのこと。
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*受付は野菜をいれたコンテナ前に。

舞台仕込みは、前日から開始。
実は、札幌・手稲のお祭りステージ前にメンバー全員で出動したのだ。
オーナーの鈴木さんの協力で、片づけられたハウス内の土の上に
機材用パレットと板、その上に歌旅座の舞台を設置。
一面畑のど真ん中、ハウスステージが出来上がった。
楽屋は、ハウスの横に停めた歌旅トラック号。
手作り感たっぷりの会場になった。
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コンサートは夏らしく、「昭和」「アジアン」「歌旅オリジナル」を盛り込んだ
スペシャルプログラムを約1時間半に渡りお届け。
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16:00からの開演といえども、ピーカンのこの季節。
明るいハウス内では、ご来場の皆さんの笑顔もいつもよりはっきりと
見えたステージ。 

こうして、熱く・暑いビニールハウスライブは無事終了。
帰りには、たくさんの旬の野菜をお土産で頂いた。
歌旅座もこの時期、彩り豊かで美味しい夏野菜のようなコンサートをお届け
できていたらうれしい。
 
これからもすずき農園でのイベントがどんどん進化し、食と音楽を提供できる
憩いの場になればと、願いを込めて。
 
 
夏がくれば思い出す はるかなミカサの 遠い空
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 写真:スマフォトグラファーTAKA(オールド・ウエスタン風)

皆さん、ありがとうございました◎