先日のブログでも書きました、道南の施設でのコンサートツアーを終えてきました。
行った施設はどこも、元気なお年寄り達が多く、皆さんJUNCOの歌に聴き入り、
時には懐かしい歌を一緒に口ずさんでいる方もいらっしゃいました。

いつもよりMCの話しもゆっくりと、ひとりひとりの表情や反応を確めるように。
顔を見て、声を掛けられて答えというようなアットホームな雰囲気のコンサートでした。

印象的だったのは『りんごの唄』
戦後のヒット曲第1号で、当時はラジオで再三放送されていたらしい。
自分は『らしい』という1つの情報でしかないが、
自然と口ずさむ沢山のお年寄りを目の前にして、
正直、車椅子や歩行器の姿が自分をそう思わせたのかもしれないが、
その時代を生きて来た方達なんだというリアルを感じました。


その中でも森町に行った時。
最前列の男性の方が涙を何度も拭きながら聴いているのが見えた。
普段コンサートで女性の方が涙を流したりしているのを見る事が多い気がして、
男泣きしている姿が珍しく思えた。
故郷を思ったのか、若かりし頃を思い出したのかは解らなかったが
確実に思い出と心に響くものを届けられたと至近距離で実感できました。


会場は施設、お客さんは利用者さんという限られた特殊な環境であったが、
でも歌旅座の旅の原点である『歌を手渡しする』の意味を改めて噛みしめるような、
再確認したような、そんな二人旅でした。

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