私が社会人として最初に赴任したのは、
千葉県流山市初石にあるT中学校。
生粋の道産子の自分だが、未知の地に飛び込む不安より
何かありそうな新鮮なワクワク感の方が大きかった。

事実、この新米教師を日々兄貴のように接してくれる生徒たちは
実に可愛かったし、この地に来て良かったと心から思った。

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経験の浅い下手くそな授業を、我慢しながらも
それなりに受けてくれている姿は健気でもあった。
と同時に、「俺はこのままでいいのか」と
反省させられる日々の連続でもあった。

教職を最後まで全う出来たのは、ここでの生徒たちとの
出会いの中で、永遠の命題を突き付けられたに他ならない。
「目の前のこの子達にいい思いをさせたい。その為には
自分はどうあらねばならないのか…」

梅雨に打ちのめされ、ゴキブリと同居し、
食用蛙の「ボッ・ボッ」という鳴き声を夜毎子守歌にした
5年間だったが、ここで得た物は
「古き良き時代」のかけがえのない 私の宝物だ。

その流山で、当時の教え子達が実行委員会を組織し
『9.2歌旅座公演』を実現してくれた。
胸が熱くなる思いで一杯だ。

「会いに行こう、あの愛すべき教え子たちに!!」

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