関東ツアー五日目、十月に入ったこの日は埼玉県幸手市へ。
去年六月に続く二度目の公演、
私はこの度初めましてのご挨拶となりました。
こんにちは、ナリコです。

会場となったコミュニティセンターは、地元のみなさんが自然に集う
明るい雰囲気。
ロビーで公演準備をしていると気さくに声をかけてくれる方も多く、
おじいちゃんが煙草片手に「ライター持ってないかい?」、
アンケート作りを見て「内職お手伝いしましょうか?」と笑顔のご婦人。
「この絵は油絵かしら?」と聞かれ、壁に飾られた絵を
しばし一緒にのぞき込んだり。

「せっかくだから一番前に座るの!」と、開演のずいぶん前から
並んで下さった方々は、館長の矢幅さんに去年の評判を聞いて、
楽しみに来て下さったとのこと。
今日はいい本番になりそうだなぁという予感がするのは
こういう空気感の時。

そしてその予感をさらに後押ししてくれたのは、
慌ただしく準備する楽屋に現れたひとりの女性。
「ピヨちゃん~!!」
歌旅座メンバー、みちくさピンクとしてステージに上がっていた頃と
変わらない華、なつかしい声、
様子を見るなり「太郎さん、相変わらずバタバタしてますね」と
愛あるひとこと。

「トラックを発見した途端、涙が出そうだったよ~」とピヨちゃん。
日本中を旅するということは、こんなに嬉しい再会がある。
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幸手公演は満席のお客様、おかげさまで盛況となりました。
多くの出会いと、再会の期待を胸に、まだまだ旅は続きます。