11月26日(日)山形県大石田町での公演。
ここは久々に自分が窓口となり、1年前に初めて訪れ、
今年の秋に会場が完成して実現となったまさに1年越しの公演。

やはり自分が担当となるとお客様の入り状況もいつもより余計に気になってしまう。
楽屋とロビーを行ったり来たりと一人ソワソワしていました。
そんな心配は無駄だと言わんばかりに、開場20分前のロビーにはぐるりと長蛇の列。
その後開演ギリギリまでお客様がご来場してくださいました。
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一安心して無事本番を迎え、お客様の歌声も沢山聞こえていました。
この町での再会を願う声のアンケートも沢山頂きました。

1年間温めて本当に実現も出来て、町の方々も盛り上がってくれて良かったぁ〜!



なんて余韻に浸る事は今日に限って出来ないのでした…

今回の東北ツアーは2days。
歌旅号はこの日のうちに北海道行きのフェリーへ乗らなければいけないのでした。
仙台発・苫小牧行きのフェリーは19:40出港。
手続きなどを考えると仙台港18:30到着がタイムリミット。
これを逃すと丸1日仙台で途方に暮れるわ、国分町で散財するわで、
私の財布が大打撃をくらう事になるのです。

しかし、ケツカッチンであろうと全力投球するのが歌旅座。
リハーサル前に曲目変更などの打ち合わせをしていると…
最終的に曲は増えていました。

トラックから下ろす機材は予定より多く使う事になっていました…
ここらで一瞬頭の中で港からフェリーを見送る自分の姿が頭を過ります。

16:00終演。
ここから仙台港まで1時間40分。
残された撤収時間は50分を切っていました。

最後のお客様が会場を出た瞬間から即撤収開始。
ひたすらケーブルを早く巻きまくる。
着替えを済ませた順にメンバーが作業へ、皆無言で手を動かし始める。
こんなに無言で急いだ撤収はあっただろうかと思うくらい必死になっていました。

16:40 トラックに全て積み終え、みんなより一足先に会場を後にし仙台港へ向かう。
生憎の天気で道路も思うようには進まず…気ばかりが焦る。
ここで滑ったり事故を起こしては元も子もないと思いながら
気を紛らわせる為のタバコの本数が増していく。
そのタバコも途中で無くなったが、止まる時間がもったい無く思い
タバコもトイレも我慢し突っ走る。

18:30 タイムリミット。
ギリギリではあったが無事に仙台港へ到着しました。
手続きをすると車両の積み込みがはじまる10分前だった。

船さえ乗ってしまえばこっちのもの。
やっとここで公演を無事終えた安心を感じて落ち着く事が出来ました。
安堵感からかいつの間にかそのまま寝てしまい、10時間。
起きた時にはもう苫小牧港へ入港していました。

今回の東北ツアーは行きも帰りもどうなるかと思ったツアーになりましたが
無事終える事が出来た事でより思い出深いものになりました。
そして初めましての2つの町は、これからも繋がっていける気がビンビンしております。
必ず戻って来たいと思います。
その時はゆっくり浸れる時間がありますように…


この世の中のどれほどの心と巡り合えるのか
数えてみれば キリがある
だからこうしてつながった 人の縁は離さない
(歌旅数え唄より)
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