ここはやけに暗い…どこだ?
なにかの工場のような…ん?相馬?
みんな石川県や奥飛騨に行ってるはずなのに
なんで俺、ここに残ってるんだ?
記憶がない。

あれは 秋田から東北自動車道で
福島へ向かってる時…
そうか、俺 倒れたんだ。山元インターの
出口から記憶がない。

みんなをあたためなきゃいけなかった
あの寒い寒い道のり。
俺は なぜか 冷たい風しか出すことが出来ず
メンバーは ガクガクと震えながら
俺の中にいた。
そして間もなく、俺はなにも動かない
ただの鉄屑になった。

旅が出来ない自分が悔しい。
メンバーが車呑み(しゃのみ)してる時なんか
一緒に楽しんだ。
『やっぱ、アルフィー落ち着くな。』
なんて言われたら 、オイル、いや涙が
出そうなくらい嬉しかった。
共に初めての町に行き、会場から
おっきな笑い声と拍手が聞こえてきた時は
俺も外で拍手を送ってた。

自分のボデーが ガタガタなのは分かっていたが
もう少し走れると思ってたんだけどな…。
なにやら、心臓部分をまるごと移植
しなきゃいけないらしい。
くたばるか、移植か。
この選択をメンバーは 間髪いれず
『移植だ。』と言った。

俺、嬉しかったな。
まだ、このポンコツを愛してくれる
ってんだもの。
手術には しばらくかかりそうだが
きっと、また 俺の大事なみんなと
旅に行ける日が来る。
ありがてぇ。。

俺が戻ったら、また
『やっぱ、アルフィー落ち着くな。』
って言ってくれるか?
まだ、見たい景色があるんだ。
みんなが涙流して 生きてて良かったと
しみじみする姿を
まだまだ近くで見ていたいんだ。

待っててくれよな。

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