3月の最終日、歌旅座は十勝の南部にある広尾町を訪れた。
人口約7000人ほどの小さな町には、面白い仲間達がいた。
その名も「平成音楽塾」。
生の楽器に触れあう機会がない、楽器を買っても続かないなど
町になかなか音楽が浸透しにくいと感じていた人たちが集まり
もっと広尾に音楽を広めようと結成されたそうだ。
自分たちの演奏活動はもちろんだが、地域の人たちに喜んでもらおうと
イベントの企画もしている。
今回のコンサートも皆さんが企画してくれたものだ。

私たちに依頼されたのは、コンサートの開催だけでなく音楽を体験してほしい
ということだった。
用意したのは歌旅座のオリジナル曲「ハルニレの詩」を歌ってみようというもの。
ここには約20名の方々が参加してくれた。

講師は我らが歌姫 JUNCO 。
ストレッチから始まった歌のレッスン。歌詞を暗記するのではなく、情景を想い
思い浮かべて。聴いている人に伝わるように顔は上にあげようなど、歌うときに
心がけていることを伝授した。
JUNCOも参加者の皆さんもとっても楽しそうで
予定していた1時間の体験講座はアッという間に終わってしまった。

せっかく練習したのにそのまま終わってはもったいないということで
コンサートでご来場者のみなさんにその歌を聴いてもらうことにした。
生き生きとした表情と歌声は客席の心を動かしたことでしょう。
大きな拍手が会場を包んだ。
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その後のコンサートも盛り上がり、4回目となった広尾町公演も大成功で幕を閉じた。
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「今の人はさ、YouTubeとかライブとかでいいだけ音楽を知れるけど、
俺たちの時代は音しかなかったんだよ。」と話してくれたのは塾長の土屋さん。
念願のギターを手に入れたはいいが、どうやって弾けばよいかわからない。
教本もないところから始まったのは、レコードを買ってそれをカセットテープに録音し
何度も何度も繰り返し聴いて、どうしたらこの音が出るんだろうと弾いているうちに
テープが伸びて、また録音しての繰り返しだったよ。
当時大変だった話を嬉しそうに、楽しそうに語ってくれた。
今はギターだけでなく歌もドラムもできるとまわりの塾生から称賛されていたが
そんなみなさんもまた大の音楽好き。
自分たちだけでなく、たくさんの人を巻き込んで楽しいことをしようとする
皆さんの姿はとても素敵だった。
現在活動25周年を迎える平成音楽塾の活動。
これからもずっと続けてください。
またきっとお会いしましょうね。ありがとうございました。