一瞬だけ迎えた猛暑のあとは 雨模様のパリッとしない日が
続いているが、おそらくは もう間もなく、北海道にも
夏らしい日々が戻ってくるだろう。
夏らしい暑さ…夏らしい味…
ふと、私にとっての"夏らしい味”って何だろう、と
考えたある日の昼下がり??

う~ん、
以前ブログに書いたような気もするが、スイカはとりたてて好物
ではない。
スイカに限らず、果物全般にさほど心踊らされはしない。
色が綺麗だな、とか 可愛らしい形をしているな、とは思うのだが
「食事の後はフルーツでしょ!!」とはならない。
今は 身体のために毎朝、ちぎったバナナにやわらかいお酢を
ブンブンふりかけて食べているが(ゲッ!って思われた方々、
確かに慣れるまではゲッ!なものです)これはもう薬代わり。

冷麦?
我が家では夏はもちろんだが、真冬の乾燥した暖かい部屋で
薬味たっぷりと食べる冷麦は、その冷たい喉ごしが絶品で
一年中食べられるよう用意してある。

その逆に 暑い暑い日に ぐらぐら煮えたぎる土鍋一面に
唐辛子をいっぱいふりかけて頂く"鍋焼きうどん”もまた好物で、
役に立たない訳ではないのだが、さながら食の『夏炉冬扇』
と化している。

かき氷?アイス?トマト?うなぎ?う~~ん…。
と考えてたどりついたのが、一番ベタなものだった。
とうもろこし。
やっぱりこれだな。
今はいろいろな物が季節を問わず手に入るし、夏冬に
とうもろこしも見つけることが出来るかもしれないが、
今のところ私の瞳には入ってこない。
函館で過ごした小学生時代。夏休みのおやつは 母が朝市で
買ってきた実がプリプリしているとうもろこしだった。
毎日だと飽きてもくるが、あの茹でたての香りには
飽きることがなかった。

とうもろこしに限ったことではないが、昔に比べて種類も増え、
どんどん甘味が強くなっている。
中には生で食べられる、果物のように甘味の深いものもある。
以前は大鍋で10本単位で茹でておいて保存していたが
今は2~3本を早めに食べるようにしている。
地物が出回り始めたスーパーで、重さを比べ、ひげ根と皮の色が
濃いものを見極め、より美味しい物を!と選んでいくのは
闘いのようで楽しい。
見事お眼鏡にかなったとうもろこし達を、最近は
鍋で茹でずに、薄皮一枚残し適度な水分と塩をまとわせ、
電子レンジでチンする食べ方が気に入っている。
このほうが実がふっくらしていて味もより濃く感じる…ような。
昼食代わりに1本、夜バーボンのお供に半分。
爪楊枝をかたわらに置き、エゾリスが木の実を抱えて食べる
ように 大事に大事に小さな実を残さず食べようとする
至福の時間。
夏の間の小さな幸せ。

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(画:ヂュンコ・ゲイブリエル)

私にとっては、季節が過ぎ、店頭からその姿を消すと、
大きな打上げ花火がすーっと消えるように食べたい欲求が
消えていく夏だけの味。

お掃除や洗濯を終えてぽっかりと空いた昼下がりに
ぼーーーっと考えた夏の味。
それが"とうもろこし”だと気付いて 何だかとても腑に落ちて
すっきりした。
さぁ、今年は何回この夏の味を楽しめるかな?

皆さんにとっての"夏の味”は何ですか?