今年のお盆はずっと雨が降っていた札幌。

リハーサルや小さなコンサートが続いていたので楽器はじゅうぶん弾いているはずなのに、
湿気で鳴りが悪く、ぱっとしない日々を過ごしました。

弦楽器同士で集まると、本番前に手が乾燥している方がいい人と、
湿度を保った状態を好む人とに分かれる、という話がたまに出ます。

私は前者なので、蒸し暑い日や、冬に気温との差で冷たく湿るのが一番困ります。
そんな時のために、昔はわざわざ手を濡らしてから練習していたこともありましたが、
いまだにどうにも慣れません。

先日のコンサートも然り。
しかし、良くない条件でどれくらいできるか、またできないかを知る、
いい機会になりました。


お盆の間は、東京から来ていた3歳の姪にもひさしぶりに会い、
「今日は上野動物園に行こうか!」と聞いたら、「下の動物園がいい」と返答された、
という両親からのエピソードがどうにも可愛らしく、数日経っても、
つい笑ってしまいます。


お墓参りは少し日程をずらしましたが、日々のことなど伝えつつ心を静める少しの間は、
時間がゆっくり過ぎるよう。

生前、祖母と二人で話していた時、「ナリは~だね」と、
わたしという人間を表現してくれたその一言を、数年間、思い出せていない…
ということを思い出しました。

思えばナリと呼ぶ人は限られていて、チープさんもそのひとりでした。
たまに楽譜にもナリ。手書きの楽譜はいいな。手紙のようで。

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羅臼公演の“誰かの仕業”、私も感じたことがありました。
終演後の楽屋でチープさんが、「誰か俺らの後ろに来たよなぁ」
「はい、何かチェックして、大丈夫、というようなこと言って」
思い出は、胸がきゅうっとなります。
JUNCOのブログの文章から、今回のツアー、とてもあたたかな数日だったのだなぁと
感じています。


今月は札幌円山夜想、そして長万部へうかがいます。
8月中は、夏の気分で盛り上がりたいですね!