ごきげんいかがですか。
司会太郎です。

北海道、秋に突入した模様です。
空の雲の形、朝夜に感じる風、増進してきた食欲。
秋です。


先日、NHK BSプレミアムで『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』という
ドキュメンタリー番組を初めて観ました。

過去に起きた国内外の大きな出来事を関係者の証言や資料を通じてその裏にあるもうひとつの物語(アナザーストーリー)を紹介するというもの。

この番組を調べたら、過去の放送内容はあまりにも多岐にわたっています。
各回のテーマを簡単に挙げると——
ダイアナ妃の最後の恋、ベルリンの壁崩壊、コロンバイン高校銃乱射、
燃えよドラゴン誕生、ビートルズ初来日、リーマンショック、
あさま山荘事件、チェルノブイリ、日航機墜落、タイタニック号、
山口百恵、マリリン・モンロー、皇太子ご成婚、エマニエル夫人、
ザ・MANZAI、ケネディ大統領暗殺、「仁義なき戦い」、「男はつらいよ」、
よど号ハイジャック、美空ひばり、ウルトラセブン、東大安田講堂事件、
ハドソン川の奇跡、9.11、3.11、田中角栄、 タイガーマスク、山一証券破綻、
アポロ13号、日活ロマンポルノ、超能力ブーム、冬のソナタ、日本国憲法、
北朝鮮拉致、オグリキャップ、野茂英雄、山口組対一和会、 女子プロレス、
フェイスブック、カーペンターズ、ハリー・ポッター、古今亭志ん朝、
ベン・ジョンソン、沖縄返還、オイルショック、フセイン拘束、
オバマ大統領、 羽生善治、長嶋茂雄、手塚治虫、オードリー・ヘップバーン、
ゾンビ誕生、紅白歌合戦、 007誕生の真実、広島カープ、エリザベス女王、
チェ・ゲバラ、ベトナム戦争、 スヌーピー、M資金、ガガーリン、IPS細胞、
We Are The World、消費税……。

めまいがしそうです。
硬軟不問の「もうひとつの物語」。
あさま山荘スヌーピーですよ。
エリザベス女王エマニエル夫人なんですよ。
別に「と」でくっつける必要はないのですが。
NHK、攻めまくっています。
この番組の存在をもっと早くに知っていればよかった。


先日、「CD開発〜不良社員たちが起こしたデジタル革命」という
テーマが放送されると知って録画したわけです。
北海道歌旅座もCD音楽作品を製造していますので、
無関係ではありません。なので、観ました。
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世界初のデジタル録音機を開発したNHKの音響技術者だった人物が、
1971年、ソニーに引き抜かれるところからはじまります。

彼は、その開発した録音機が巨大過ぎて
まともに使いこなせないと悪評がたち、
NHKにいづらい状況になっていたのだそう。

そして、ソニーではデジタルオーディオの
開発プロジェクトチームを結成します。
そのメンバー14人はいずれも社内で
「不良社員」と呼ばれていた人たち。
例えば、上司を上司と思わない、
傘がないから雨に日は出社しない、
八代亜紀のレコード「なみだ恋」
毎日のようにオフィスで聴く
——不良ではなく変人たちですね。



簡単に言うと。
従来のアナログサウンドは、
音の波をレコードなどに記録して、
それをレコード針でなぞって音を再現します。
しかし、レコードやカセットテープは
針などの部品を直接に接触させて
連続した電圧の信号を読み取りますが、
磨耗や劣化して音質が悪化していきます。
デジタルサウンドは音を信号化、
それさえ読み取ることができれば、
磨耗や経年劣化がなく音質を未来永劫にわたり
維持できるという革命的な技術。
簡単に言いました。



1976年。
ついに登場したのが
PCMプロセッサー
というデジタルオーディオ機器。
ビデオテープにデジタル録音するというもの。
(その前段階の試作機で初めて録音したのが、
 八代亜紀の「なみだ恋」)

話題沸騰、マスコミにも取り上げられ、
努力が報われたと安堵したのもつかの間、
利用者から猛烈なクレームが寄せられたんですと。
デジタル信号を誤って読み取ってしまい、
雑音の発生が頻発すると。


ソニーも怒り心頭。プロジェクトは解散の危機。
彼らは徹夜に次ぐ徹夜で機器を改良して、
さらにはある秘策を考えました。
世界的有名指揮者であった
ヘルベルト・フォン・カラヤン氏に接触を試みます。
来日したカラヤンの公演リハーサルを「盗み録り」。
本人の許諾なく無断録音しちまったのです。
当時の盛田ソニー会長の自宅を訪れていた
カラヤン本人にそれを聴かせると烈火のごとく怒り狂い、
「音を盗んだってえのか、てめえ」的な
勢いで担当者を責め立てたそうです。
しかし、聴いているうちに次第にそのサウンドに心奪われ、
賞賛に変わり、最終的にその機器を「欲しい」。
ソニー内部で評判が悪かったこのプロジェクト、
以降、後ろ指をさす者は激減。


また、米国の天才音楽アーティストとして知られる
スティービー・ワンダー氏もお墨付きを与えたひとり。
彼は自身で音楽編集もしたかったそうですが、
従来のアナログ編集は録音されたテープを
カッターで切断して貼り付けていくという方法。
目の不自由な彼はそれができない。
のちにソニーが発売したデジタル編集機器で
それを実現することができました。



そして、
「コンパクトディスク(CD)」の誕生
オランダの世界的家電メーカー、フィリップス社が
ソニーと共同でCDの開発を開始。
様々な仕様は両社のあいだで侃々諤々の中、決められていきました。
12センチという直径サイズ、可能録音時間74分というCDは、
フィリップス社が11.5センチを主張していたものを、
ソニーの不良社員がそれを受け入れることは「癪にさわる」から
半ば強引に12センチで決定させたとのこと。
後付けの理由として、たいていのクラシック音楽や
オペラの一幕がCD1枚に収まるのが74分を収録できる12センチ。
11.5センチだと60分しか収録できないらしい。


CDは1982(昭和57)年に発売。
世界初のCDアルバムのひとつは、
ビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』
当時の価格3500円。
ソニーのCDプレーヤーは168,000円。


番組では、ここで音楽プロデューサーの
松任谷正隆氏が登場。
ユーミンの旦那さんですね。
奥さんのアナログレコードがCDになって発売されて、
その音の「スカスカ感」にガッカリしたといいます。


実は、アナログの音は普通の人間では
聴こえない音域も記録されていたため、
ふくよかな情感を表現していたその要素が
CDではその音域はすべてカット。

デジタル時代になってCD用の
サウンド創りに試行錯誤したそうです。

技術が向上した今から10年前に、
CDとアナログの音の差が
やっと無くなったと実感したのだと。




70年代から本格化したデジタルサウンドは、
今や誰しもが利用しています。
スマートフォンや地上デジタルテレビ放送で。
私たちが日頃に慣れ親しんでいるコトやモノは、
多くの先人たちが技術を築き上げ、磨き上げたのですね。
さて、将来のオーディオは如何なるものに?


と、まとめましたが、ある意味でNHKの番組宣伝。
北海道歌旅座のCDもこちらで好評発売中。



CDの、もうひとつの物語は球場で。
現在最下位。↓
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ごきげんよう。