浜益ー それは、私の生まれた場所。
浜松ー それはYAMAHAで有名な場所。
はまなすー それは北海道の花、そして
      北円山にある『居酒屋』である。

近頃、居酒屋で出される『お通し』がいらないんじゃ
ないかと言い出してる輩がいるらしい。
外国の方も『意味が分からない』と。
お酒を頼んでるのに、なぜ頼みもしない品物に金を
払わなきゃいけないのだと。
・・・
そんなこと言わないで~~~~っ!!
サイコーニ ステキナ ニッポンノ イイトコロヨ!


お通しはるさめお通し 煮物


私の気持ち。『いるに決まってるぢゃん。』
居酒屋さんに行って、まずは一杯頼む。料理が届くまでの
間、お通しを少しずつつまみながら待つ。
このお通しも、店によって色んなものがあり、
時にキュウリの酢味噌和えだったり、もつ煮だったり
マカロニだったり、イカの煮付けだったり…

お通し3点盛りつぶお通し


女将やマスターの味付けを知る最初の一口がこの
お通しなのだ。これがうまいと、注文するのも楽しみになる。
『他のも食べてみたいっ!』と。
かつ、一日働いて腹ペコな身体に、あの小さなお皿に
盛り付けられた料理が まぁなんと沁みることか。
『昨日〇〇さんから頂いたきのこで作ってみたの♪
おいしい?♪』なぁんてね。

とにかく! お通しは 酒呑みの舌ばかりでなく、
心までもを満たしてくれる 素晴らしいもの・文化なのです!
自分の必要なものだけを必要な分だけ欲しいと
思うなら、家で一人でやればいい。
も~っ じゅんちゃん ガッカリです。

そんな問題を度外視したぶっちぎりのお通し文化を
見せつけてくれるのが、北円山『はまなす』。
ビールを注文し乾杯した頃、ぞくぞくと届くお通し。
お寿司が四貫に刺身盛り、さらにはトンカツどどんと一枚。
ある時は、大きなハラス焼きにサックサクのエビフライ。
初めて行った人は、軽く震える。これ全部お通しですかと。
腹ペコじゃなきゃ行っちゃいけない店だぞ。
食が細くなってきた人達も気をつけろぉ。
しかもどれもこれもネタは新鮮。そしてうまい。
売り上げ無視してます。
ひゃ~~っひゃ~っと声をあげていると、カウンターの
向こうにいる女将が『ふっふっふ♪』と笑っている。
あぁ~、イイ店。

胃袋が幸福だと、会話も弾む。お酒もすすむ。
久しぶりに再会したあの人も楽しそう。
他の料理にもチャレンジする。
直径15センチほどあるジャンボおにぎりには
惜しみなく具がしっかり入っていて、米の具合も良く
酒のつまみとしてもみんなでモグモグ出来て楽しい。
(ダルは一人で筋子入りのソレを2個食べた。足、痛くなるぞぉ~)

『お通しは愛情』。
これつまみに待っててね。というお店の人の想いが
ギュっと詰まっているのです。
オイラの大好きな文化。どうかこれからも
なくならないで欲しいなと、本気で思います。

♪身にしむ侘しさ しんみりと
 北円山の夜は 更けゆく~♪