恥の多い生涯を送ってきました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。

太宰治の『人間失格』の冒頭文。
自分は他の人とは違うのではないだろうか。
世間一般に自分は理解されないのでは、という恐怖と孤独感。
そんな主人公が自分の人生を振り返り、自分に人間失格の烙印を押すのだが。

しかし多少なりとも、些細な事でも、自分だけ違うと悩んだ事は
誰にでもある事なのじゃないだろうか…


最近、他の人と自分が違う所がわかった。
もともと痛風で定期的に内科に通院をしているが、思う所がありさらに耳鼻科を受診した。
医師に相談したのは、まずは幼い時から鼻炎で鼻づまりが酷いのと、
寝ている時にイビキと息が止まって苦しそうなのが尋常じゃないらしい。
もちろん自分は寝ているので全くと言っていいほど自覚がなかった。

後日、検査入院をする事になった。
寝ている時に息が止まっているのか、どれくらい止まっているのかの検査をするので
1泊病院に泊まり、機械をあっちこちに付けて寝るだけ…
しかし、人生初めて入院の緊張感、やたらと体に付いてる機械の違和感で
ちゃんと寝れるのか心配だった。

何度かは起きたりだが眠ってはいたようで、はっきりと目を覚ましたのは夜中3時過ぎ。
揺れを感じて目を覚ました。
よりにもよってあの地震の日に寝なければいけない検査をしていたのである。


ちゃんと検査になったのか、結果が出るまで不安があったが、
2週間後、やっと結果を聞きに行ったら診察室で思わず自分で笑ってしまった。 

睡眠時の呼吸が10秒以上止まるのが1時間に何回あるのかで病状が決まるらしい。
5回以上で『睡眠時無呼吸症候群』という病名がつけられる。
20回までは軽症、40回までは中等症、それ以上は重症とラインが決まっている。
と、自分も医師に前置きされた上で。

「カワベさん、80回止まってるよ。立派な無呼吸症候群です。」

自分では全然寝れた気はしていなかったのに…
普段寝た気でいる時はどんだけ止まってるんだ。
というより、逆にいつ息しているんだ。
もう笑いしか起きなかったし、なぜか先生も笑顔。


今後の治療と原因を探すべく検査は続き、鼻からカメラを通された。
そこで撮影された物を見て、先生は頭を悩ませているようだ。
別な先生も呼び出し、自分の鼻と喉の写真を見ながらブツブツ話している。
「そんなに悪い感じなんですか?」と近くにいた看護師に聞くと
めっちゃいい笑顔で「いろいろと沢山あるみたいだから」ですと。

そしてわかった新事実、自分も知らなかった自分。
無呼吸の原因は『扁桃腺』
これが原因の全てじゃないが、人よりもかなり大きい為に気道を塞いでいる。
歌旅座メンバーに見せてもらい比べてみると確かに俺はデカイ。

さらに声帯の所に『腫瘍』のような出っ張りが発見された。
大きな声を出したりすると咽せたり、違和感があったがこれが原因らしい。

幼い時からの鼻づまりの原因も鼻炎でも蓄膿でもない事が今更わかった。
鼻の穴の真ん中の仕切りが【くの字】に曲がっている為に、
穴が狭くなり空気が通りにくくなっているらしい。
通常の穴の大きさを教えてもらうと自分は1/5ぐらいだろうか…
「右なんてほとんど空気通さないよコレ」と言われるほど。


自分でもびっくりな散々な検査結果をオフィスに持ち帰り、
ひとつづつ結果を報告をした。
もろもろを聞いたJUNCOの一言は「病気のデパート」

でしょうね。
痛風に扁桃腺、声帯に鼻まで曲がり、納得の一言です。
まさに『人間失格』
というよりは『人間のつくりとして失格』だろうか。

今までが病院に行かなすぎたからなのですが、
本当に今更でも原因は解ったし、この機会にちゃんと治さなければと。
来年春には健康完全体を目指し治療をスタート。

まずは扁桃腺を取る手術。
入院と同様、人生初の手術になるので考えてしまうと今から既に緊張。
その後には声帯も鼻も2回の手術が待っている。
良い睡眠の為、脳に酸素を送る為に頑張ろう…

そして春には声も変わり、
脳には酸素が行き渡り、冴えまくっているダルになっている事でしょう。


では最後に『睡眠時無呼吸検査の様子』
これから検査受けようかとお考えの方、こういう辱めを受けます。
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