諺(ことわざ)は お好きですか?

な~んて あまり好き嫌いで語られるものではないだろうが、
「生まれてこのかた一度もことわざを口にしたことがない」
と言いきれる人は皆無であろう。
ことわざとは『昔から言い伝えられた風刺・教訓などを含んだ
知句であり、世代から世代へと言い伝えられてきた簡素な言葉』
であるという。

日常にすっかり溶け込んでいることわざから、一見
“何のこっちゃ?”と思う外国のことわざまで数多ある中で、
今日の箸休め的なこのブログでは 相反することわざを
幾つか取り上げてみよう。

「急がばまわれ」
「善は急げ」

「三度目の正直」
「二度あることは三度ある」

「君子危うきに近寄らず」
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

「一石二鳥」
「二兎を追う者は一兎も得ず」

「三人寄れば文殊の知恵」
「船頭多くして船山に登る」

「蛙の子は蛙」
「鳶が鷹を生む」

「石橋をたたいて渡れ」
「案ずるより産むがやすし」

ポピュラーなものばかりなので個々の説明は省くが、
こうしてみると私自身、例えば誰かとの会話の中で、
例えば行動を正当化する後押しとして、使ったり 
思い浮かべるものばかりだ。
せっかちな性分なので好きな事には“善は急げ”だ、とすぐに腰を
上げるが、面倒なこと、苦手なことには “急がば回れ、
急いては事を仕損じる” だよなぁと言い訳して ついつい
後回しにしてしまうーーーーー。
などと、私の至らない事例は別として、この相反する
いわゆる矛盾することわざ達は どちらが正しいということはなく、
どちらにも真実があると思う。
その時その時に置かれた立場や状況によって選ぶことわざも
変わってくるのではないだろうか。
それをズルさととるのか?
いやいや、相手を説得したり、現状に柔軟に対応するために
上手く使い分ける先人達の知恵なのだ。
本当に先人達はつくづく上手い言い回しを残してくれたものだ。

書き並べたことわざたちを眺めていると、何だかくすり、と
にやり、としてしまう。
頑固一徹の生き方も素晴らしいが、“逆もまた真実” 相反する
ことわざを上手く使い分け、しなやかに生きていけたらいいな。

最後にもう一句。
これは恋愛感情に置き換えると ちょっとしたホラーだと思う。

「あばたもえくぼ」
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」

キャ~~~~~~~!!

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(画:ヂュンコ・ゲイブリエル)