柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺

秋ですねー。柿ですねー。奈良ですねー。
歌旅座、奈良県に入りました。
平安時代から商業地として栄えた下市町。人口は5,500人。
隣まちで「ならのへそ」と言われている黒滝村。人口600人。
奈良県の南部に位置する世界遺産・吉野山。
今日はその麓にある2つのまちの観光協会が合同で開催する
「昭和のうたコンサート」だ。

会場へは、おそらく昔から何も変わらない町並み、
縫うように細道を登っていく。
トラック歌旅座号もほぼギリギリぬけて走る狭さ。
道路脇、目に入るのはカゴに山盛りにされた大きな「柿」の直売所。
「うわあー旨そうだな~。こんな大きな柿は北海道では見れないよ。
 帰りに買って帰ろう」
おまけに〈柿の葉ずし〉という看板もみられる。
そうここは柿の里なのだ。旬の味覚に盛り上がる面々。

下市観光センターに到着すると両町村の合同チームの皆さんが
はっぴ姿で気持ち良く迎えてくれました。
ご来場のお客さんには記念品も贈られ、あたかも町の秋祭りの様相。

会場超満員のお客様も皆さん楽しげで、
若かりし頃に戻られたような顔で2時間の公演を過ごしてくれた。
JUNCO曰く、
「ロビーでこんなに多く握手を求められたのは初めてかも」と。

公演後、撤収作業をしていると主催の合同チームの皆さんから、
呼び止められた。
なにやら、たくさんの紙袋を持っていらっしゃる。
なんと全て両町村からのプレゼントのようだ。

まずは、下市町から収穫したばかりの〈柿〉
今朝拾った葉を使用したという〈柿の葉ずし〉
吉野杉で作られた高級〈わり箸〉
吉野産〈梅干し〉
黒滝村からは、ここでしか作っていないという〈白きゅうりの漬物〉
などなど、地元名産品の数々が。
もしや前述の我々の〈柿〉の話しを聞いていたのでは、
と思うほど地元の名産品がたくさん。
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ありがとうございました。

ヤサに戻り、みんなで紙袋を開けてみる。
皮まで食べれる大きな柿。
色とりどりの葉に包まれた柿の葉ずし。
美味しく頂きました。
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帰りがけには、かつては修験者たちが入ったという神々しい山々を
遠くに望む、吉野川の落陽も拝むことが出来た。
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嗚呼~。
半世紀の人生、歴史ある初めての風景を望み、
そして会場にはたくさんの皆さんの笑顔。
我ら歌の旅、素晴らしき。

柿山に 蒔いて舞い降り 歌の種

歌旅座が今回手渡しした歌のタネが、
次回は吉野の山に花を咲かせますように。