人は皆、必ず人生のどこかで音楽に影響を受けて
きたと思う。それがプレスリーなのかクイーンなのか
ビートルズなのか吉田拓郎なのか清志郎なのか…。
しかもその『メッセージ』や『なんだかよく分かんない
けどなまらカッコイイ感じ』に感化されるのは、
葛藤や恋や夢をモヤモヤっと抱えた若い頃。
家族が寝静まった後、一人布団の中で音楽を聴き、
行き場のない感情は、枕の中へ叫び散らしたりして。
皆にとってのソレは、私の場合 THE BLUE HEARTS
だった。
装飾のない真っ直ぐな言葉達は、中学生のじゅんちゃん
の心にビシビシと突き刺さり、毎日泣いてました。
今でも、まわりくどい言い回しは嫌いです。

今となっては昭和のうたを歌うステージが多くなって
きているけれど、歌旅座にも愛すべきオリジナル曲が
たくさんあるとです。
先をゆく大人達の背中に『標』を感じ、『前へ前へ』と
自分を振るい立たせ、仲間と呑む酒に『住めば都』と
思いを馳せ、迷いながらも足跡を刻もうと『時の坂道』
を登り、人生は一度きりだぞ『海に出よう』!
『悲しいことは数あれど』やっぱり人生は素晴らしい
とまた歩き出す。他にもたっくさんっ。
この旅の中で何度自分自身にも歌ってきたことか。

『本公演』と呼ばれているオリジナル公演。
旅を始めた当初は、あまりの涙を流すお客さんの
多さに私自身の心も追いつかず泣きながら歌っていた
こともあります。(プロとして失格でございます…)
10年経った今、言葉ひとつひとつの『重み』も増して、
皆さんの胸の奥にキュンと入ってゆくのではないかな
と思っています。
若者に響く音楽、大人に響く音楽…どちらも元を辿れば
一緒なんでしょうね。
音楽を前にしたら、人間は人間でしかない。
上下も左右もない。
あの時、口に枕を押し当てて泣き叫んでいた感覚は、
今もこの胸にある!
誰もの胸にある!

12月15日 旭川市 市民文化会館
12月20日 恵庭市 夢創館
どちらも本公演です。
一緒に、命の音楽 奏でましょう。

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大人のクリスマスプレゼントは、形のないものです。
少し切なくて、そしてあたたかいんです。
待ってます。