年賀状に書かれたメッセージ。
南足柄公演を盛り上げてくれている女性から。
『今度、一杯呑みたいですね』。
一際美しい一行の文字が、私達を惹き付けた。
2月4日、中部国際空港から成田へと移動。
札幌へ戻らないフライトは、もしかして
初めてかしら…。陸をただひた走り、
膝も腰もやられて車を降りる…なんてこと
もなく 45分であっという間に到着。
飛行機って便利~。
(トラックチームのダルとチエは約5時間
のドライビングで到着。ナイスファイト!)
翌日に、日航成田にてとある会社の会で
ステージをお届けするのが目的。
公演情報には載らないステージも、意外と
あるのです。お酒ばかり呑んでる訳じゃ
ないのです。…多分。
と言いつつ、ホテルに到着後向かったのは
成田市の三里塚にある『弥しろ』という
居酒屋。(ほら、呑んでる)
かつて、成田空港建設にあたり、地元住民
と機動隊の間で『三里塚闘争』があった
場所。私が生まれる前の出来事。
竹槍を持った群衆、催涙弾…
そんな光景を見ていた幼い少女が一人。
弥しろの娘さんだ。
そしてその娘さんというのが、美しい文字
の主、Kさんなのだ。
『私、成田が実家なんです』
そう言ってたKさんは、私達が成田で呑む
と聞き、『じゃあ、その日は実家に帰ります』と即答。
嬉しい再会の宴が決まった。
お酒はイイ。より深く相手を知ることが
出来る。
Kさんが『舞台が好き』であること、
『物創りが好き』であること、『占いも好き』で『酒も好き』で『人も好き』。
舞台袖の高揚感がたまらないことを
知っている。
主催者側、演者側、お客様、どの立場の
気持ちも理解している。
こういう方と、共に面白い事を考えていく
のは最高に心強い。
『うちの蛇口はお酒が出る』。
サーバーをひねりながら、ビールを嬉しそう
に注ぐKさん。
歌旅座との出会いは、占いに出たのだろうか。予想外のカードだったのだろうか。
ただひとつ言えるのは、友達が一人増えた、という感覚かな。
南足柄のゲゲゲの鬼太郎さん、
これからもよろしくっす。