“僕”の髪が肩まで伸びて“君”と同じになったら結婚するーーー
って、それまでの間“君”はこまめに髪をカットしに行くのかな?
つつましい生活の中での恋愛事情を考えるとずいぶん物入りだよね。
それとも“僕”の髪が肩まで伸びる間に “君”の髪は背中まで伸びるし、
“僕”の髪が背中まで伸びる間に…って、いつまでも結婚できない
じゃないか!!おいおい、結婚するする詐欺かよ!?

小さな石鹸カタカタ鳴らし、赤い手拭マフラーにして行った
銭湯で “一緒に出ようね”って言ったのに 洗い髪が芯まで冷える
ほど女性を待たせる長風呂の男ってどうなのよ!!
そのくせ、その身体を抱きしめて “冷たいね”って…。
冷たい?はぁ?誰のせいだと思ってるんじゃ、こらぁ!

季節はずれの雪が降ってるホーム。
動き始めた汽車の窓に君は“顔”をつけてるんだよ。
“頬”でもなく“おでこ”でもなく“顔”だよ、顔。
顔となるともう真正面からべったりと、それはもう鼻はつぶれ
唇はまちがいなくタラコ唇になってるはず。
その窓ガラスに押しつけられたタラコ唇が“さ・よ・う・な・ら”
と動こうとしたら、そりゃあもう怖くて下を向いちゃうよ。
早く、動け 汽車よ、早く、早く連れ去ってくれ~~!!

いや、これは大変失礼いたしました。

昭和に生まれ昭和に育ち、昭和に青春時代を送った者にとって
フォークソングとは もう身体の中にすっかり染み込んで
いるものであり、ひょいと覗き込むと自身の中に“フォークソング
の広場”ができてしまうものでもあります。
反戦や反支配体制を謳った硬派なものから、さりげない日常や
恋心の悲喜を謳った軟派?なものまで、昭和という時代の流れに
のって生まれた数多くの楽曲が積み重なり、「フォークソング」
という一本の大きな柱となって日本の音楽シーンを支えてきたと
言えるでしょう。

誰もが知っている名曲から、決して有名ではないけれど、
このミュージシャンの、このグループのこの曲が好き、という
個人的な名曲まで広く深く愛され続けているのが「フォークソング」。
私自身 時にギターを爪弾き、時に仲間と合唱し、時に歌詞を
身に置き換えて涙し、そうして親しんできた曲ばかりなので
冒頭のように好きを通り越してついついその世界につっ込んで
みたくもなるのです。

さぁ、前置きが長くなりましたが、歌旅座10周年特別企画
「フォークソングの広場」第2夜も大盛況。
懐かしいあの曲もこの曲も JUNCOの歌心で、チエの歌力と
顔力で、ナリコのヴァイオリンやサーモンズのコーラスで、
新しい色使いの曲に生まれ変わり、来場された方々、それぞれの
『フォークソングの広場』を鮮やかに染めあげていきました。

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(新ユニット『雪ん子トリオ』。)


3/31、4/18と日をあけての2DAYSでお届けした特別記念公演は
期待以上の盛り上がりで、円山夜想の店内は一足早く
笑顔の桜が満開。
暖かさを通りこして、身も心も熱い二日間となりました。
ご来場下さった方々に熱烈感謝!

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さぁ、今月末からは近畿・東北ツアーが始まり、5/16には
この「フォークソングの広場」を旭川でお披露目します。
始まりがあって終りのないこの旅をこうして続けていけるのは、
迎えてくれた笑顔や拍手のぬくもりがあってこそ、と改めて
実感した二日間でした。