20代後半の頃、旭岳を登ったことがあった。
その山は大雪山連峰の主峰で標高は2291m。北海道最高峰の山だ。
友達に誘われ、登山好きの仲間たちの中に混ざり、標高1600mまで
ロープウェイで登り、そこからのスタートだった。
初心者は自分だけ。後ろからはベテランたちが息もあげずについてくる。
足を引っ張ってはならぬとひたすら上を目指して一歩一歩進んだ。
周りの景色を見る余裕なんて何もなく辛い時間だけがすぎていった。
「足が痛い、休もう」そんな気持ちを押し殺し上へ上へ。
頂上に着いたころにはヘトヘトだった。
しかし、なんともいえぬ達成感と疲労感に体が喜んでいるのがわかった。
「登山って気持ちいい!いろんな山登っちゃお♡」
それから約10年。チャラチャラ田舎娘の決意なんてこんなものだ。
一つの山も登ったことがない。

札幌は日本最北の政令指定都市。「都会」ともいえるのだが、住宅街に
熊が出てくるくらい、大自然と隣り合わせでもある。
思い立ったら出かけられる山が数多く、札幌に移り住んでからいつかは
行こうと決めていた。
しかし、「いつ」を決めないといつまでも先に延ばせるもの。
「いつか痩せる!!」。こう言っている人が本当に痩せたところを
私はまだ見たことがない。(私のことだ)
それが決まったのは今年の春だったろうか。
「山に昇りたい」そんな話を会う人会う人にしていたら
一緒に登ってくれる人が現れたのだ。
オヤさんに、アケさん。
ついでに歌旅座からは健康づくりに興味のないダルくん
初の登山日がたまたま誕生日だったたイソベさんを
半ば強制的に参加させ登山部を結成した。

記念すべき一山目は円山。標高225m。往復一時間ちょっとで登れる
優しい山だ。
ここは難なくクリアとしておこう。山頂では市内を一望し、サンドイッチを
頬張った。至福の瞬間だった。
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二山目は三角山。標高311m。こうして徐々に高さを増してく算段にしている。
この時はオヤさんがネイチャーガイドのミヤカワさんを誘ってくれ
仲間が一人増えた。
植物や鳥の名前を教えてもらいながらゆっくり登ってゆく。
ひたすら登っていくのも良いが、立ち止まって美味しい空気を吸い、周りの
景色に目を向けるのもこれまた良いもんだ。
三角山も、難なくクリアとしておこう。
この日は終わった後に屋上ジンギスカンが待っていた。
体も胃袋も心も大喜び。やっぱり登山はいいものだ。
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山に登らないと見えない景色がある。
最初からそんな気も起きなければ一生縁のない感動。
いつかやろうと延ばし延ばしごまかしているうちにきっといくつもの感動を
逃していたに違いない。
ここからは逃さずチャレンジしていこう。
次回は藻岩山を登る予定。標高531m。
足腰がきしみそう…でもどんな景色が見れるのか今から楽しみでたまらない。
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