寒中お見舞い申し上げます

「門松は冥途の旅の一里塚
   めでたくもあり めでたくもなし」

とんち小僧の一休さんこと一休禅師が詠んだと
言われる狂歌です。
お正月気分に浮かれる世相への痛烈な風刺の句
とも言われていますが、私がこの句を知ったのは
中学生の頃。
ただただ" 一休さんは上手いこと言うなぁ" と
単純に思ったものです。
時を経て、この十年ほど新年を迎える度に
あらためてこの句が浮かぶのは、世相云々という意味
を抜いた事実として、そして人生の晩秋へと向かう
我が身に置き換えてより共感できるようになった
からでしょう。

私のブログに何度か登場した愛猫メイ。
昨秋、体調にかげりが見えてやむなく通院することと
なりました。
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完全な室内猫で、外から病気をもらうことはなくとも
やはり高齢による疾患は止められず、腎機能が低下し、
食欲が落ち、思った以上に体重も減っていました。
優しい先生の「高齢ではあるから治るということは
ないけど悪化させないようにしましょう」との言葉に
点滴に通い、腎臓ケアの食事に換え、小さな注射筒で
薬を飲ませる日々。
内弁慶のメイはキャリーバッグに入れられた瞬間から
村田英雄のこぶしのような鳴き声を上げ続け、でも
病院に着いたとたん恐怖のあまり瞳孔が開いたまま
声もあげられず、診察台では毎度腰が抜けてしまう有様。
可笑し、哀し、その姿にいつも胸を突かれる思いを
していたのですが、先日の診察で治療の甲斐があり
数値もあがり通院の間隔をあけても大丈夫という
私にとって何よりの御年玉のような一言を先生から
もらうことができました。
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(猫草ならぬ豆苗を食す)

生後一か月半から我が家に来て、今年で16才になるメイ。
抱っこ嫌いで人見知りも強く、そのくせ好奇心旺盛で
和室で麻雀が始まると必ず皆の周りをウロウロし、
手を出そうとするチエに時に強烈なネコパンチを
くり出すメイ。
私にとって もうひとつの守るべき小さくて尊い生命。

最近は猫の寿命が延びて20年を超えることも珍しくは
ないとのこと。
幸いにして腎臓以外に悪いところは見られず、
ジャンプ力もチエへのパンチの威力も衰えては
いないので、この3㎏にも満たない小さな身体を
守りながら、まだまだメイの一里塚を幾つも
数えていこう。縁あって家族の一員となったこの命と
それを全うさせる重さ・尊さを強く感じた令和二年
の幕開けでした。
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こんな話になってごめんなさい。
皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。