コロのおかげで、一座全員 とにかく髪が
伸びた。このまま60年代のイギリス人ロック
ミュージシャンの如くなるのも悪くないか。
とも思いましたが、ふとチエを見ると
あら大変!金八先生になってる!
という訳で、9月の旭川公演の宣伝も兼ねて
我らがヘアメイク樋口一枝の元へ。

チエが歌旅座の門を叩いてきた6年前、
円山夜想にあったフツーのハサミで
ひぐっちゃんはチエの前髪をバッサリ切ったことがある。
皆さんが知る『パッツンおかっぱチエ』の
誕生の瞬間。

人は皆、一歩前に進もうとする時
なにか背中を押してくれるようなキッカケを
待ってる瞬間があるように思う。
樋口一枝は美容師だけど、実は美容師じゃ
ない。本業はイタコである(多分)
髪を見ている訳じゃなく、その人そのもの
に耳を心を傾け、そっと『キッカケ』を
渡してくるのだ。

6年間1000円カットしか行かなかったチエは
今このタイミングでまたひぐっちゃんに
髪を切ってもらい、新しいキッカケを
受け取ったに違いない。
『代金はいらないから歌旅座をやめるな。
やめたら800万もらう』というその言葉に
愛を感じながら。
新しく気の入った自分の姿を鏡に映し、
笑うチエ。頑張らなきゃいけないね。
_20200726_125714


歌旅座のかしまし娘、実はこっそり
楽器も持たず旅に出ました。
どこまでも続く長い道、空、大地の中を
走り、この5ヶ月間身体にたまった妙な
ものを吐き出してきました。
そして自然の強く優しい力をたっぷり吸収。
息をするとはこういうことか。
_20200726_130137



世界中のあちこちで、モヤモヤと希望が
マーブル状態。
マスクの奥にある笑顔が、どうか
消えませんように。
皆さんに会える日が、ただただ楽しみで
仕方ありません。