ホテルの朝食会場では、消毒・ビニール手袋
着用というスタイルが定着していて、
まるで手術室に向かうベテラン医師のような
気持ちで、スクランブルエッグをよそう。
今回のコロナで大打撃を受けたホテル業界の
方達も大変です。
(余談ですが、一座が用意していた消毒液のボトル
がどうやらシャンプー用らしく、ウイスキーの
ショット並みに液が出ることが発覚し、只今新調中
です。ご安心を。)

さてさて、9月のツアーもいよいよ終盤に。
はじめましてとなる大阪府守口市は
大阪市のベッドタウンとしても栄え、
街には人も自転車も車も溢れています。
会場となったエナジーホールは駅のすぐそば
ということもあって、関西応援団の皆さんや
有田市の岩田館長、かつらぎ町のミーカンズ
のお二人等々 仕事をはなれて純粋にステージ
を楽しんでいってくれた様子。
『主催者の目』『観客の目』
わざわざ他の街まで足を運んで、そのどちらの
目も感じてくれるのは本当に嬉しい限りです。
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(守口で亡くなった、元松下電器創始者の
松下幸之助さんの言葉が飾れています。
どうやら研修生・ケーゴの胸に響いた様子)

はじめてステージを見る守口の皆さん。
間隔をとった客席・マスク姿…
表情が分かりにくいのは覚悟していたけれど
ほんの少しの『気』の高鳴りをしっかり感じ
とれるように、こちらの気もいつもより繊細に
なっていたように思います。
『声は出せないからせめて大きな拍手を』と
送ってくれたその想いは確実に私たちに届き
ました。これが『生』の力なんですね。
優しい気持ちが会場を包む。
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翌日に向かった大野町もしかり。
3月8日の公演予定が延期となりこの9月に
開催となりましたが、『待ってたよ~!』と
声をかけてくれる方がいるとこちらの頬も
緩む。
私たちのツアーも7カ月ぶりだけれど、
お客さんが生の音楽に触れるのも同じ。
まるで織姫と彦星のように、会いたかった
時間を埋めていく作業は、眠っていた細胞が
呼吸をし出す、まさに命の時でした。
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(3度目の大野町公演を快く開催してくれた
館長さんがパシャリと一枚撮ってくれました)

いつもより、深く深く『ありがとう』と
言いたくなる日々。
皆さんに、家族に、仲間に、自然に。
コロナのせいで出来なくなったこと、
コロナのおかげで見えてきたもの、
やりきれなさと感謝のミックス状態です。
世の中では『新しい日常』という不慣れな言葉が
出回っているけれど、少なくとも私たちのこの旅
は、人の生なしではあり得ないものなのだと
実感せずにはいられません。

まだまだ制限のある日々は続きそうですが、
いつだって前を向き、未来を想像・創造し、
歌旅座は元気いっぱい走っていきます!
次は、兵庫・滋賀・石川・富山へ
レッツらゴー!!待っててくださいね~♪