新美南吉(にいみ・なんきち)
1913年に愛知県半田市で生まれた、のちの児童文学作家。
代表作に『ごんぎつね』『手袋を買いに』『おぢいさんのランプ』など。
新美南吉さん
〈新美南吉さん=Wikipediaより引用〉

女学校の教員となった26歳の南吉さん、
1939年に安城市内に下宿することになりました。
その建物が保存されて現在も多くの人たちを迎え入れています。
そこが安城初日の会場、南吉さん生誕110周年の記念イベントの一環、
アコースティック・トリオの公演です。

まずは、駐車場から下宿まで行く道のり、
これがユニーク「キツネの足跡」が道路にプリントされていて、
それを辿っていくと南吉さんの下宿に迷わず到着できるというわけです。
これが意外と楽しいんです。
キツネの足跡
〈道路上のキツネの足跡。全国の観光地にもオススメ〉

典型的な日本家屋の縁側に腰をかけて、1.8メートル先のお客様に演奏をするトリオ。
ある意味でシュールな光景です。でも演奏が進むにつれ、
3人が周囲と馴染んでくるように見えるから不思議。
トリオ01
〈軒下三寸借り受けまして演奏するは歌旅座トリオ〉

もしかしたら建物に囲まれている限定空間を感じさせるから、
屋外でありながらも特別な空気感が心地よかったです。お客様も感じてくれたでしょうか。
トリオ02
〈家主さんから座布団もお借りしました〉

今回は屋外、しかも住宅地の一角が会場なので音楽が響くことを、
家主さんやスタッフのみなさんが近所の一軒一軒にひと声かけてくれたそうです。
ありがとうございます。
不安だった天気も日が差し込んだり、小雨が降ったり止んだり。
ずぶ濡れにならずに済んで安堵しましたが、奇妙な空模様でした。
こういう天候を「狐の嫁入り」または「狐日和」とも云うそうです。
さすがですね、南吉さん。
スタンプ南吉さん
〈生誕110周年イベント、下宿先では「南吉さん」が待っていてくれました(奥の鎮座する後ろ姿が南吉さん) 〉