1990年8月9日ディスカバリーファーム社が誕生した。20世紀の終わり、世界中数多の空港を利用してきた、飛猿の思い出をちょびっと語ろう。

90年代、仕事で香港詣でしていた頃、空の玄関口は中国返還まで啓徳(カイタック)空港だった。

九龍半島のビル群すれすれを飛び、機内から住民の生活が見えるほどの超低空飛行、急旋回する香港カーブ(パイロットたちは香港アプローチと呼ぶ)機内からの景色もスリル満点、眼下に広がるビル群の夜景は絶景だった。座席はいつも進行方向窓側Aをリザーブする。
着陸直前、接近するマンションから見える風景は様々「いつもと変わらぬ夕食団らん家族」「手を伸ばせば届きそうなベランダの洗濯物」「裸で窓際に立つ女」なまら懐かしい。

それにしても香港の返還は失敗だった。一国二制度が形骸化し政治的自由や民主化が大きく後退した。
共産党独裁の近年では中国本土への消費流出や言論統制による経済低迷、人材流出も深刻化している。

昭和の時代、テレビCMにもあった「香港マカオの旅」「100万ドルの夜景』「東洋と西洋が混在する街」魔窟と呼ばれた巨大スラム「九龍城壁」『女人街の喧騒」「伝説の空港 』
今はもうない。

あの頃に戻りたい。
『千鳥足ネイザンロード夜の風』
36年目の「発見商会」備忘録より。
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