うたたび ザ・コネクション


カテゴリ : 日々のこと


ロシアの作曲家、ボロディンによるオペラ「イーゴリ公」は、現在のウクライナと、中央アジアの騎馬遊牧民の物語を題材としています。
化学者でもあったボロディンは、あまり多くの作品を残しておらず、このオペラの中の「韃靼人の踊り」は、最も知られているエキゾチックな曲ではないでしょうか。
中央アジアの遊牧民、その暮らしはどんなものだろう…馬のいななき、乾いた草原を走るひづめの音。夜には広い砂漠とゲルで休む彼らを月が照らす。いきいきとした踊り賑やかな市場。
古くはシルクロードの重要な都市として栄えた中央アジア、ウズベキスタンのサマルカンドは、そんな遊牧民と定住民をつなぐ接点となっていたそうです。
「サマルカンドブルー」と呼ばれる青色のタイルで彩られた建築が並び、遠い国だと思わせる魅力があります。
直行便で9時間。札幌から羅臼まで、車で約7時間と思えば近いものですね。
今ステージで弾いている「韃靼人の踊り」は、原曲からの引用はひとつのモチーフのみで、
あとは私とバイオリンが遊牧民かのように、
イメージする景色を巡っています。
公演を重ねて、作った当初より愉しくなってきました。
お客さまにとっても、思い思いの想像が広がる一曲になってほしいなぁと思っています。
そういえば、先月、大相撲春場所で優勝した霧馬山、日本に来る前は遊牧民だったとインタビューで話していました。
大関昇進を願っています!


ナリコ写真
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ごきげんいかがですか。司会太郎です。

11月12日に滋賀県湖南市でスタートした晩秋の西日本コンサートツアーも、
過日の広島県竹原市で幕を閉じました。

そして、居残りの太郎は、歌旅座にとって
難攻不落のエリアと呼ばれている山陰地方に滞在しています。
島根・鳥取・兵庫北部の各ホールに、コンサートのご提案をするためです。

実際にご担当者にお会いすると、
「遠くからよくきてくれましたねえ!」と歓迎ムードのなか、
和やかに会談できます。もっと以前から訪問したかったと思うのでありました。

日本海にほぼ沿って伸びる山陰道は、ただの横移動ではありません。
その前方に広がる風景はとても新鮮。
山から山へとクネクネと曲がる県道も楽しみのひとつ。
もっと深くこのエリアを分け入りたいものです。

鳥取県米子市のホテルに1泊、その近所に「咲い地蔵」がありました。
調べると「咲い」は「わらい」と読むんですね。
そして、この地蔵さんの隣の石碑にはこう書かれています。

「念ずれば花ひらく」。

山陰に歌の花を咲かせに行きます。その日が楽しみ。

それでは、ごきげんよう。

咲い地蔵(鳥取県米子市)
 
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『時の坂道』という曲がある。
『1分あれば何が出来る』
『1時間あれば』『一年あれば』
『10年経ったその時に』と続く。

ちょうど1年前、円山夜想のカウンターに
いた髭の濃い大男『大木啓吾』
なんの縁あってか、気づけば同じステージに立っている今日。
『365日』を共に過ごしてきた。

『もっと良くなれる』と指南するこちら側もいるが『変わりたい』と願ったヤツ自身の心が最も大事だったのではと思う。
自分に限りをつけず未だ見ぬ世界を旅していく。新しい自分を発見していく。
そのことに怯えなかったという点では
ひとつマルをあげたいような。
(そういう私もかつては…)

『3月6日は僕が皆さんと出会った日なので空けておいてくださいよーっ』
と女の子みたいに記念日を大切にする男。
bossに会って初めて覚えたスコッチを
呑んでるが、いまいち似合っていない。

このコロナ禍、ヤツのおばあちゃんが亡くなった。
亡くなる前に、スッキリと切ったヤツの髪を見て大層喜んだそうだ。
チャラチャラした髪も服ももう必要ない。
白シャツにジーンズでも浮かび上がってくる
ような『人間力』を。
私達も、そしてなにより皆さんが見たいところでしょう。

あぁ~やれやれ 来年の3月6日も
またなんかやるんだな…
困ったもんです。
1615120285706
徳島港にて
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ごきげんいかがですか。
司会太郎です。

2月26日、旭川市『北海道歌旅座・結成12周年記念公演』、
ご来場いただきましてありがとうございます。
お越しになれなかったみなさまには、後日このブログで
レポートしますのでお楽しみに。


さて、2月からスタートしたコラム「太郎's View (タロウズ・ビュー)」
想定した以上にご好評をいただいたものと勝手に判断いたしまして、
第2回目を迎えることとなりましたよ。



お題1:日米の政治家に憧れてみる  
多くの政治家や公務員のみなさんは地域のために、
お国のために昨日より少しでも暮らしを良くしよう、
安全・安心な社会を築き上げようと奔走されています。
いつも感謝しています。
でもね。
緊急事態宣言下で会食したのを隠したり、
女子とクラブに同伴出勤したり、
7万円超えの食事をおごってもらったりなんかして。
正直な話、うらやましいぢゃないか。
いまから国家公務員にはなれそうもないが、
政治家にだったら転身できるかもしれない。

ここで米国の政治家に目を向けてみると。
いましたよ、テッド・クルーズ共和党上院議員という人。
大寒波でパニック状態にあるテキサス州選出の保守強硬派。
ところがクルーズ氏、大混乱の地元をこっそりと抜け出して(見捨てて)、
メキシコのリゾート地でぬくぬくしていたんですと。
そして、それがバレちゃったと(この顛末はこちらの記事をクリック)。

もしかしたら、現在、全米でいちばん叩かれている人かもしれない。
オレンジ色の肌をした前大統領よりも。
でもね。
寒くなったら国境を越えて温暖な楽園に行けるなんて、
ぶっちゃけ、うらやましいぢゃないか。
北海道民の92%(推定値)は、冬になると、タイのプーケットや
オーストラリアのゴールドコーストへ行きたいのだ
(具体的な行き先は、まあ、人それぞれですが)。

もっとうまくやれなかったのかな。日米。

 

お題2:驚異! この料金でアレができる
携帯電話の料金もかなり下がってきて。
みなさん、毎月5000〜8000円とか支払っているのなら、
本気で電話会社の変更を考えてみて。
「面倒臭い」「よくわからない」という方は
司会太郎が相談に乗ります。 

理髪料金も安くなりましたね。
2000円でも悪くないと思っていたものですが、
今や1200円、1000円の店舗もあります。
でもね。
980円(税込み)っていう店があるのをご存知ですか。
あっし、毎月お世話になっています。
しかも、全国チェーン店なので、旅先でみつけたら
するっと入店してサッパリと刈り込んでもらいます。

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店内を撮影させていただきました


実は「平日タイムサービス」というのもあって。
写真の一部を拡大してみると。
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木材でちょっと隠れていますが。
ほうら、690円でカットできる。
カラーリングもこんな値段で実現。
丸刈り料金には絶句。

コロナ禍の現在はタイムサービスを休止している店舗もあるようなので、
各店舗でご確認ください、といいたいところですが、
同社ホームページでは地域の店舗情報が掲載されていないんです。
(公表されていなので、このコラムでも店名を伏せております)

なので、ご自分で探すしかないのです。
いや、もうひとつの手段は、司会太郎にご相談いただくこと。
旭川にお住まいの方は、美容室ULUがオススメ。



お題3:足もとにご注意ください
冬の北海道は車道はもちろん、歩道も氷結します。
すなわち、ツルリと滑るわけです。
すると、大切なボディーに傷をつけてしまうことも。
そうなると薬も必要です。「ツルリときたらクスリのツルハ」です。
いや、マツモトキヨシでもサンドラッグでもダイコクドラッグでも
レデイでもディスカウントドラッグコスモスでもいいのです。

で、先日の2月14日。司会太郎もツルリとやってしまいまして。
クドめのラブリーフェイスに赤い斑点をつけてしまったのです。
近所にはクスリのツルハどころか、あかひげ薬局もありませんでした。
taro_scars
ひたいに2箇所。顔で硬い地面を受け止めたようです。
でもね。
JUNCOから借りたオロナインH軟膏を患部にぬりぬりしたら、
全治2週間(推定値)だったところ、78時間(確定値)で完治したのです。
野性のイヌ並みの治癒力といえましょう。
おかげで、26日の旭川公演では、
人形の久月のようなフェイスで出演できました。
オロナインの効能もさることながら、
ふだんから安物のセサミンを服用していたのも良かったのでしょう。
なお、写真の頭髪は980円で処理してもらいました。

氷の世界にお住まいのみなさんは、本当にお気をつけください。
なんだったら、外を歩かないでください。



お題4:啓発看板
PoorDog
誰かあ、頼むから、かたづけてあげてえ。
いそべー!



以上です。
今回の「太郎's View」、カタカナと店名を多めに使用してみました。

ソレデハ、ゴキゲンヨウ。



 
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長年私達に連れ添ってくれたアルファード
(通称:アルフィー)が、今12周年を前に
息絶えようとしている。
乗用車にしてはありえない40万キロ近くの
走行距離をひた走り、私達の旅を
支え続けてきてくれた最高最強の『相棒』

数年前は、東北を走行中に暖房が効かなく
なり、仙台のインターを降りた時、アルフィーは動かなくなった。
すぐそばのコンビニで、カップスープを
すすり暖をしのいだ。
あの場所まで動いてくれたのは、彼の
根性と愛情だろうと感じている。
そのあとは福島にて心臓(エンジン)移植。

よく毎回車検通るなと思うほど、
車体はボロボロ。
バンパーは針金でくくり、見た目も
気にせずビスを何発も打ち込んでいる。
ドアは悲鳴のような声をあげて開く。
こちら側も右腕の力を最大限に振り絞って
こじ開ける。
時にはハンドルが重くなり、病院に
ピットインさせるが、医者たちは口を
揃えて『時間の問題だ』と言うばかり。
2020年末から始まったツアーでは
遂に妙な煙を出すようになり、
車内のエアコンからは人体に絶対影響を
及ぼすであろう空気が流れこんだ。
漏れたオイルがエンジンタンクで熱され
煙を出していたのだ。
ケーゴは、まるで看護師のように
これまたなかなか開かないボンネットを
こじ開け、漏れたオイルを拭いてやる。
『もう少し頑張ってくれよ』
『一緒に12周年迎えようぜ』
まるで 全員の気持ちを分かってるかの
ように、アルフィーは無言でくらいつく。

各地でレンタカーを借りる度、
アルフィーの心地よさを実感していた。
長年連れ添ってきたマブダチならではの
安心感がそこにあった。
車内でいくつものアイデアも生まれた。
いくつもの物語を、共に創ってくれた。

アルフィーの満身創痍の姿は
私達に語りかける。
夢があるから走っていけるのだと。
ボロボロだって、オンボロだって
走っていけるのだと。
まだいけるだろ?と。
俺の見たかった景色を、これからも
見に行ってくれ。
これはお別れなんかじゃないぜ。
まだ 続いているんだ。

旭川まで、一緒に行こうねアルフィー。
満員御礼の会場の外で、人々の命の
力強さを聞いていてね。
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君の窓から見た景色は
全て美しかったよ。
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