うたたび ザ・コネクション


カテゴリ : 北埜うさぎ

お久しぶりでのうさぎです。
皆様 昨日豆まきはしましたか?
ずっと、ずーっと節分は2月3日、立春は2月4日と
慣れ親しんできたのに、今年は124年ぶりに2日が
節分、3日が立春とのこと。
これも地球と太陽の位置関係を基に、国立天文台
が割り出した二十四節気によると今年は1分だけ
立春が2月3日に食い込んだためーーーーという、
何ともこう説明されると「ハイ、そうですか、
それはようございました」としか言いようのない
事だと思われ。
ともあれ、暦の上では春の始まりであっても北国に
於いてはまだまだひと山もふた山も厳しい寒さを
迎えうつ、そんな立春、そんな2月3日です。

立春といえば炒飯……炒飯?
全く脈絡がない話なのは承知の上、季節のご挨拶は
終えたのだから好きな事を書かせて!!

炒飯はお好きですか?
雑で大雑把でとても褒められたものではないが、
料理するのは好きなので、馴染みのある料理も
バリエーションだけは増やしている。
中でも昔から家人が皆、炒飯、広い意味での
「炒め飯」が好きなので自ずと増えていった。
今日はそんな『うさぎの炒飯』を勝手に押しつけ公開。

・普通の炒飯
 町の中華屋のようにハムや焼豚、玉子、玉ねぎ
 ピーマン等を中華だしで炒める。
 仕上げに長ねぎの青い部分のみじん切りと日本酒
 をひとまわし。
・イタリアン 
 ソーセージ、ベーコン、パプリカ、玉ねぎが主。
 ハーブソルトで味付けしてイタリアンパセリと
 黒コショーを効かせて。
・バターしょうゆ、チーズ
 みじん切りのにんにくと玉ねぎ、ベーコンを炒め
 しょうゆでしっかり味をつける。
 火を止めて、溶けるチーズをまぜ入れる。
 盛りつけて粗挽きの黒コショーをたっぷりと。
 これは「円山夜想」の前身「エイジアン・ブルー」
 時代の定番メニューに組み入れていた。
 アリタ氏お気に入り。
・チキン・ライス→オムライス
・メキシカン
 チキンライスとほぼ行程は一緒だけど、ケチャップ
 にカレーペースト、カレー粉、チリパウダーを混ぜて
 味付け。
・石焼きビビンバ風
 焼肉のタレで味付けした豚こまやひき肉を炒め、
 ほうれん草や人参、時にキムチも入れて豆板醤と
 コチュジャンで味つけ。
 しっかりと焼きつけて所々おこげを作るように
 している。
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(画:ヂュンコ・ゲイブリエル)

等々、作る頻度の高いものを取り上げてみた。
最後に、手間入らずで自分一人の賄い飯をひとつ。

・ごま油でご飯を炒める。
・ほんの少し塩をふった後、しょう油でしっかり
 味をつける。
・火を止めて玉子を割り入れ手早くかき混ぜ半熟
 状態にしてかつお節を踊らせる。
・仕上げは一味唐からし。

包丁もまな板も使わずに作る、さしずめ玉子かけご飯
の炒飯バージョンかな?
主婦のお昼ご飯のような物と思ってくだされ。

まだまだ外出も外食も思うようにはならない中、
家族の、自身の食を整えることが時に気持ちの上でも
大きな負担になることもあるでしょう。
でもやはり食べることは生きること。
少しでも苦しい時を前向きに乗り越えられるように
豪華じゃなくても豊かじゃなくても楽しい食卓で
あって欲しいと願っています。

食べる事が大好きな歌旅座の面々も日々痩せること
なく、立春を迎え冬を乗り越えようとしています。
思えば、JUNCOという白飯を中心にメンバーが
様々な具材となり、色々な味つけで仕上げていく、
歌旅座も炒飯のようなものかもしれません。
などと無理矢理こじつけてうさぎの駄話を
締めくくります。
それでは皆様、次にお目にかかるまで
ごきげんよう!!
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早いものでもう十月が終わろうとしている。
誰が数えても、どう頑張って数え直しても
あと二カ月で今年も終わろうとしている。
「寒くなってきましたねぇ」
「一年なんてあっという間ですよねぇ」
なんていう挨拶が定番としてあちこちで交わされ
スーパーやデパ地下では、マスク越しでも鼻を
刺激するほどの防虫剤の匂いをまとわせた秋冬ものの
コートを召したご婦人に必ずといっていいほど遭遇
する、今はそんな季節。
降り積む雪と凍える寒さが手招きしている、
そんな季節。

…とまぁ、こんな風に書くとどんよりとした空気が
流れそうだけど、長い期間雪に覆われる冬を迎える
北国にとって この時期は大切なものかもしれない。
と最近思うようになった。
半袖、裸足でも過ごせるような秋の始めから一気に
真冬になってしまうと心身のバランスが崩れてしまう。
一足飛びに行事が目白押しの慌ただしい師走を
迎えると何かしら大切なことを取りこぼしてしまい
そうだ。

全くの主観で申し訳ないのだが、以前は『11月』と
いう月はあまり好きではなかった。
中途半端な寒さがかえって身にこたえ、さりとて
記憶なく過ぎ去っていく月---そんなイメージ。
けれども、せっかちで勇み足にもなりやすい私にとって
大事の前の心構えや下準備の大切さを教えてくれるのが
11月という月だと思えるようになった。
コロナ禍の自粛生活の中で いつもより季節を肌で
感じる事がすくなかった分、時の移ろいについて
考える時間が増えたせいかもしれない。
今は、大好きな真冬になる前のこの時期をいつもよりも
丁寧に過ごしてみたいと思っている。

さて、11月に入ると歌旅座は東北、そして四国九州へと
長い長いツアーに出向く。
メンバーの中には旅先での営業も含めると1カ月以上
戻らないものもいる。
旅に出てこそなんぼ、の歌旅座。
このツアーを前に まるで水を得たセイウチ・トド・
鉄砲魚・ウツボのように長い旅の準備に皆生き生きと
している。
身体はかなりしんどいだろうけど、それを凌駕する
ほどの心の充実が得られますようにと祈るばかりだ。

皆が旅先で頑張っている間、留守番部隊はいつものように
大根を干し、赤かぶを漬け、たくあんや粕漬け、
赤かぶの甘酢漬けを“美味しくな~れ”の呪文と共に
仕込んで待っていよう。
“いい旅だったよ、いいステージができたよ”という
何よりのお土産話を心待ちにして、駆け足で過ぎていく
11月を楽しんで過ごしてみよう。
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各地で歌旅座を出迎えて下さる方々、
寒さが増す季節の移り目、どうぞご自愛ください。
そして二時間ほどの歌旅座のステージが、ひと時でも
身体の内側を温められますように…と北国から強く
強く祈っております。
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北海道歌旅座の熱い応援団の皆様、お元気ですか?
うさぎも元気に巣ごもりしています。
お久しぶり、ぴょん!

このブログを通してコロナ禍での日々の活動や
メンバーそれぞれの思いに対し、沢山の応援
メッセージを頂いています。
人の情けは有難く頂戴し、あらためて深く深く
感謝申し上げます。

さてさて、ようやく再始動。
この19日から近畿・中部コンサートツアーが
始まります。
久々に海を越えるアルフィーと歌旅号、そして
研修生のケイゴを含めた我らが歌旅座一同。
新たな旅の安全とツアーの成功を祈るためにも
一同の大好物を二つ揃えて大壮行会を催しました。

第一部は回を重ねて9回目となる「秋の大麻雀大会」
吉田会長、O-YA氏、そして元社員で今はフリーで
歌旅座の映像をサポートしてくれているYO-平ちゃん
も加えた総勢12名3卓。
前日には雀牌もキレイに洗浄・消毒し、当日は
全員検温、健康チェック、消毒した上、換気も
怠らず…。
節度は守りながらも、そこはやはりそれなりにね!
一打一打に一喜一憂しながら久しぶりの戦いに
皆の笑顔が遅咲きの向日葵のように咲き誇りました。
過去8回の大会では、上手い具合に?優勝者が
かぶることなく進んできたので、未だ無冠のダルや
チエは『虎視眈々、愛燦々、腹パンパン(by チエ)』
と狙っていたものの、力及ばず、二度目の優勝盾を
手にしたのはBOSSの猛追をわずかにかわした
『わしが王や!』のO-YA氏でした。
強かった!おめでとうございます!!
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第二部は、ナリコ・I坂さんもかけつけ、言わずもがな
のOJこと屋上ジンギスカン大会?
今回は美味しいホルモンの差し入れもあり、少し前の
猛暑が懐かしく思えるほどの秋空を感じながらも
胃も心も熱い思いで満たされていきました。

今は当たり前のようにある沢山の規制の中でのツアー
の再開。思うようにはならない人生の中で、
それでも今できる最善を尽くして、愚直なまでに
歌の種を蒔き、歌魂を伝えに一座は張り切って
旅に赴きます。

おそらく歌旅座のコンサートを聴きには行きたいけど
今はまだちょっと…という方も大勢おられること
でしょう。
でもその方々とも、必ず再会できることを信じられる
からこそ、このツアーが始まるのです。
いつかまた満員の客席から大きなかけ声、笑い声が
響き、何よりその歌声がひとつとなって会場を
包み込む日が必ず来ることを信じて、メンバーは
歌の旅に出発します。

この日の壮行会での皆んなの笑顔が頼もしく思えて
琥珀色に輝くジャックロックがいつもよりも更に
美味しく感じたうさぎでした。

さぁ、元気で行ってらっしゃい!!
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全国共通コンサート入場券
4月21日までのご支援枚数:1420枚
たくさんの応援、ありがとうございます!

【時には昔の話を】
第3回目は『ケ・サラ~故郷の風のように』
北埜うさぎがお届けいたします。

歌旅座テレビのミュージックビデオの中では群を抜いて
再生数が伸びている。
You Tubeで「ケサラ・動画」と検索すると 幅広い
ジャンルの方々がこの曲をアップされているのだが、
我が歌旅座の曲もかなり上位?の方で目にすることが
できる。これはやはり、この『ケ・サラ』という曲が
多くの人に愛され、歌われてきたからだろう。
幾つか寄せられたコメントの中で、JUNCOの歌唱・
歌唱力への賛辞は至極当然なのだが、訳詞にもお褒め
の言葉が書かれているものがあった。
嬉しかった。
先日のブログにも書いたが『明日』という曲はタイの
教会で唄われているものとは異なる私独自の歌詞を
のせたものだが、訳詞という形に初めて挑戦したのが
この『ケ・サラ』だ。

1971年、イタリアのサンレモ音楽祭で準優勝を受賞
したこの曲は、元々、貧しい自国での暮らしを嫌い、
不安に怯えながらも故郷を旅立つ若者の心の揺らぎ
のようなものが描かれている。
オリジナルの色合いを損なわないように言葉を紡いで
いく作業は苦しくとも楽しく、楽しくとも苦しかった
ことを憶えている。
特に思い悩んだのが "ケ・サラ"という言葉。
これをどうとらえようか。
ケ・サラ・サラはよく知られているように「なるよう
になる」というポジティブな意味合いを含めた言葉が
ぴったりらしい。
でもケ・サラは「どうなるのだろう?」という不安が
勝る感情を表した言葉だ。
どう表現しよう?
私は、このオリジナルの詩に、60~70年代多くの若者
たちが東京に憧れ、夢を抱いて上京し、けれどもまた
多くの若者たちが叶わぬ夢のかけらを抱いて挫折して
いった姿を重ね合わせていた。
すべて思い通りに進んでいく人生なんてあるのだろうか?
夢が大きければ大きいほど、多ければ多いほど思い通りに
ならないことが増えていく。
それを受けてとめて、飲み込んでこそ人生は進んでいく。
『思うようにはならない』
そう。自在に風は操れない。
人知の及ばぬ形で吹く風は厳しく、そして尊い。
そんな思いを込めて、人生を故郷に吹く風に例え
「思うようにはならない」という言葉をあてはめた時、
この曲は完成した。
オリジナルの詩と向き合い苦しみながらも納得して
書き上げたものだっただけにYouTubeのコメントに
書かれていたお褒めの言葉は、ほんとに、ほんと~に
嬉しかった。

ーーーーというのが今回のほんの少~し昔の話。



この曲を歌うJUNCOが私は大好きだ。
何度聴いてもその度に違うケ・サラを私に見せてくれる。
JUNCOもまた、故郷に吹く風が同じようでいて決して
同じ風ではない様に、その日、その時ならではの「ケ・サラ」
をぶつけてくれる。
だから歌旅座公演に立ち合える時、どんなに離れていても
できるだけ真正面でこの曲を受けとめるようにしている。
"さぁ、JUNCO、今日はどんなケ・サラを見せてくれるの?"
私にとってのとても贅沢で倖せな時間。

一日も早くこの贅沢な時間を手にすることができますように、
そう願って 不要不急の外出を控え、手洗い・うがいに
勤しむうさぎでした。
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"プルンニー"
タイ語で『明日』という意味だ。
タイの教会で唄われているこの"プルンニー"という
曲に出会ったのが2010年。
元はたしか、『どんな明日が来るかわからないけれど、
神様どうか今日のように越えていける力を下さい』
といったような歌詞だったと思う。
そこに全く異なる私なりの『明日』への想いを込めて
書きあげたこの曲。
歌旅座オリジナル公演のオープニング曲として
幾度となくJUNCOが力強く歌いあげてきたこの曲。


今回のこのコロナ騒動。
多大、多方面への影響で世の多くの方々が痛みを
感じているだろうが、私達にとってもダメージは尽大で、
一時は嘆く声も失うほどだった。
公演は中止になる。
先へ道をつなげる営業ですらできない。
飛び立とうにも羽ばたこうにも羽根を
もぎとられたかのように感じてしまった。
危ない、危ない。
自分で描いた『明日』への想いを置き去りにするところだった。

北海道歌旅座 全国共通コンサート入場券、
嬉しいことに、歌旅座を支援しようと多くの方が
申し込んで下さっている。
今は苦しいだろうけど、コンサートが再開したら
JUNCOの歌にナリコのバイオリンにサーモンズの
パフォーマンスに必ず会いに行くよ、
だから頑張って!! という思いで申し込んで下さっている。
そう、このチケットは、ほんの少し先の、
明るい『明日』へのチケットなんだ。
その時が来たら、JUNCOはより全霊を込めて歌い、
ナリコのバイオリンは艶を増し、
サーモンズの汗は倍量するだろう。
そして会場の歌声はひとつになり、
暗い昨日を吹き飛ばし、次へとつないでくれるだろう。
そんな時間を約束する小さな未来へのチケットなんだ。
私が描いた『明日』は神頼みではなかった。

 たとえ暗闇に
 かすかな希望(ひかり)を見失っても
 一緒に刻んできた時が
 その行く先を照らしてくれる

北海道歌旅座は今、12年目の試練を
"同じ夢を見つめている"多くの方の力を借りて
乗り越えようとしている。

 
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