北海道歌旅座コンサートスケジュール


カテゴリ : JUNCO

昭和のうたを歌うようになってから、変な言い方
だけど、『マヂで』考えるようになった。
この旅が始まるまでの自分にとっての懐メロは
『スナックでおじさまやママさん達が歌うもの』
でしかなかった。なぜ、その瞬間にその曲なのかなんて
考えもしなかった。
ただ、やけにその歌に付属するそれぞれの『想い』が
(思い出が)強いなと。哀愁も色っぽさも男気も
狂気に似た感情も…。
あのチークダンスの世界観はもはや天然記念物だ。
まるで映画のように頬を寄せて踊れる人が
一体何人いるだろうか。

なにもなかったからこそ、『求める力』で溢れていた
昭和という時代。
なんでもあるから、どうしていいか分からない平成。
その狭間でなにかを感じてきた私達。

歌ったことはないけれど、三橋美智也の生命力
溢れる歌い方も好き。
『人形の家』や『別れの朝』に見える女の匂いも好き。
ユーミンのまるで水彩画のような言葉も好き。
尾崎豊の痛々しさも希望も好き。
井上尭之のギターはエロくてかっこいい。
吉田拓郎のぶっきらぼうで男らしい歌い方も好き。
その後ろで、感情を揺らしにかかってくる瀬尾バンドの
構成もたまらなく好き。
『星の流れに』や『カスバの女』に浮かぶ、少しハスッパ
な女像も好き。
エディットピアフは私の奥の肌に触れてくる。
…他にも沢山。
音楽は、色んなことを教えてくれます。
(そう考えると、世界にはまぁだまぁだ素晴らしい音楽
がいっぱいあるんだよなぁ~…己の未熟さを知る…。)
自分が役者になったつもりで、その全ての物語を
演じきってみたい。と思い生きています。

私達が『イイなぁ~、イイ曲だなぁ~、素敵だなぁ~』と
『影響を受けている』ことは、その曲が『生きている』
ということなのだと思います。
ギター少年が、憧れのギターの音色を聞いて夜も眠らず
必死にトレーニングするように。
絵描きが、大好きな画家のスピリッツを表現したいと
もがくように。
私達が聞いてきた歌手やミュージシャンも、かつて
誰かの影響を受けて、『いつかそうなってみたいっ』
と夢見ていたように。
イイ音楽は、果てしなく生き続ける。

オリジナル曲で、『時の坂道』という曲があります。
~10年経ったその時に 思い描いていた未来は
 ゆるやかに形を変えて やさしく微笑んでいて欲しい~

昭和の名曲達も、きっと 時を越えて
少しずつ形を変えながら、誰かの手に心に渡り
未来の誰かへと受け継がれていくんでしょうね。 
そして、いつか私達が遠くへ行った後も
少し形を変えた『夢』がどこかで生き続けていたら
嬉しいな…。
と願うと、つまりは 今ちゃんと生きなきゃな
という結論になります。

ワタシというスポンジは、一体どこまで吸収出来るのか。
(お酒以外で)
実験中です。多分一生。


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『まぁっ!お父様!わたくしの為に買ってきて
くれたの?!嬉しいっ!嬉しいわっ!』
『ウム。少しナニだがな。』
少女は、その袋を大事に抱え、溢れ出しそうな涙を
こらえ走っていった。
『お父様がっ!お父様が!~♬るるるらら~♪』

父は知っていた。娘がソレを激しく好きであることを。
いつか買わねばならぬと思っていた矢先、パソコン
画面を見つめ思い立った。
『そうか。通販がある。』『どうせなら大量に買うか。』
数量ボタンを何度も押し、そのプレゼントを購入した。

物が家に届く。
自分も懐かしくなってしまい、つい手を出してしまう。
『むぅ…。少しナニだが…でもイイな、母さん。』
部屋中に立ち込める思い出の香り。
忘れたくても忘れられない香り。
指についたまま眠りにつくと魘される香り。
隣町の猫が寄ってくる香り。
父はこれを娘にどうしても渡したかったのだ。

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『カレイの干物』。

少女は夕方になると、嬉しそうにその身をほぐし始め、
仲間と一緒に、発泡した飲み物の蓋を開ける。
香りで眠れないことをいいことに、
今日も思い出を刻んでいる。


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今日はサンキューデーです。
『みんな俺のこと忘れてんぢゃねぇかな…』なんて
心配はいりませんよ。その証拠に、今頃アジトでは
『サンキューCup』なる麻雀大会してるんですから。
チープさん、大好きでしたもんね。頭に手ぬぐい巻いてね。
二萬と三萬、よく見間違えてましたね。(老眼鏡はちゃんと
かけなきゃダメです)今、有田さんが同じ状況です。

チープさんが遠くに行ってから5年が経ちます。
ええ、私もイイおばさんになりました。油ノッテルどころか
旨味たっぷりのかつお節です。
かつおと言えば、私達、旅に出ると『車呑み』なるものを
してるんですけど、こないだもフェリーの乗船時間まで
2時間あるってんで、スーパーでカツオのたたき(200円)と
玉子豆腐と焼きにしん一匹まんま(100円。安っ!)と
メカブと日本酒一升買って、車の中で呑みました。
(勿論、運転手はガマン)
全員前を向いて、前へ後ろへと食材を回し、プラカップに
お酒を注ぐ。きっと、こんなことやってる人達、他に
いないですよね。チープさんとも車呑みしたかったなぁ。

歌旅はもちろんまだまだ続いています。
あの夕張からスタートした時、一歩間違ったら
『どん底ツアー』なんてタイトルになるところだった
んですよね…。懐かしい…。
円山に引きこもった合宿生活。
朝早く起きてスタジオに入り、夜更けまで作業して、
麻雀もして酒も激しく呑んで、宿に戻ってからもまだ呑んで
… なんかとにかく激しかったけど楽しかった。
コンビニで売ってる味付きイカの缶詰、一体何缶
食べたでしょうね。

音楽は、音楽以外のこと(人と向き合うこと)を
真剣にやっていたら、それが歌や楽器に素敵なグルーヴを
与えてくれる、という事を教えてくれました。命をかけて。
技術を覚えるのは本人の努力でしかないけど、
その技術が『いきいきと呼吸する』為には、とにかく
やっぱり『人』だ。間違いないっすね。

10周年を迎えた今、あの時の激しさをもう一度胸に。
死ぬほど泣いて死ぬほど笑い、そして新しいなにかが
生まれていったあの日々。
今一度、サンキューを込めて、今日のスタジオ作業
グルーヴィーにやってみようと思います。

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多分六升くらい呑んだ北斗の夜。
朝、馴染みのカプセルホテルで目が覚める。
目覚められた奇跡に感謝する。というか、
まだ酔ってるな、こりゃ。
メンバー全員どんより、もしくはヘラヘラ
しながら朝マックを食べて、いざ青森へ。

函館港から青森港まで約4時間。
津軽海峡フェリーに揺られる。
北斗の井村さんのお母さんが作ってくれた
赤飯(北海道は甘納豆)を船の中でいただく。
ごま塩と甘納豆のコラボは本当に絶妙。
そうか、今日はひなまつりか…。
食紅でピンクに染まるご飯が、なんとも
春らしい。ごっつぁんです。

あっという間に、お岩木山が見えてきた。

『りんごの唄』を教えてくれたばあちゃん
は元々津軽の女性。
時を越えて、孫が歌いにきたよ~♪
お空で聞いててね~ばあちゃ~ん~♪
ばあちゃんがこの津軽海峡を渡って
北海道に来てなかったら、私という人間は
生まれてなかったと思うと、海峡にも
ありがとうと言いたくなる。

おっと、今日はチエの誕生日か。
フェリーに揺られ、弘前で迎える誕生日。
最高だね。いつまでも忘れないでね。
35歳、津軽の春を!
大量の煙で泣きながら食べたホルモンを!

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フェリーから見える岩木山。
マサカリ部分の先っちょ。
もうすぐ、また新しい街に着きます。

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2009年2月26日、鼻毛も凍る極寒の夕張公演から
10年が経った。
夕張国際ファンタスティック映画祭の会場ロビーに
特設ステージを創り、4日間演奏し続けた。
(持ち曲は多分10曲もなかったと思う)
厨房では仲間達がフライパンを振り、料理も提供。
『うどんのスープがなくなっちまった!』となれば
BOSSは手際よく『焼きうどん』を作ったりして。
まさに『手作り』の舞台。私達の原点。
宿泊はせず、毎日札幌と夕張を行き来。
長いトンネルの向こうには夢の始まりがあった。

あれからCHEEPさんは遠くへ行ってしまい、
ある人は♂と逃げ、あいつやあいつやあいつはただ逃げ、
何人もの研修生が入っては、『山の中腹でトラックが
動かなくなったことに怯え』去り、日曜日のショッピング
がしたい女子は去り、ある人はまた新たな夢に向かって
歩き出し…。色々ありました。

ところで、現時点で1121回のステージをお届けしてきた
一座でございますが、旅の数だけあるもののひとつに
『仲間たちの寝顔(寝姿)』がある。
絶対に写真は載せない(載せられない)ですけど、
せっかくだから一挙にご紹介。

チエは食後に弱い。食べたら眠る赤ちゃんと同じだ。
全神経を脱力させた状態で眠るので顎がほぼ外れている。
悩み多き時は、眉間に深い深いシワを寄せ、なにかに
うなされながら眠る。
ダルは出番前(これも食事後)によく落ちる。
場所を取るのでテーブルの下に押し込められ、どういう訳か
あのお腹でうつ伏せで寝る。
最近は扁桃腺の手術をしたおかげで、呼吸があまり
止まらなくなった。良かった良かった。
NARIKOは、移動の車中後部座席で一切体勢を崩さず
武士の如く眠る。見事だ。
AREEは、お酒を呑むと最後の最後まで頑張って起きている
けれど、最後の最後の最後は落ちる。
(でも質問を問いかけると必ず答えてくれる。不思議。)
部屋呑みしてそのままそこで眠り、深夜目覚めてこっそり
帰る達人。よく聞く言葉は『みんないつ帰ったの?』。
司会太郎は別名『斬首太郎』とも呼ばれる。
車中・楽屋・呑みの席…どこであっても寝姿は変わらず、
あぐらをかいたまま首をもたげて眠る。へその匂いでも
嗅いでるのか?という程のもたげ感。コアを作らない
ことが司会太郎の柔軟性を保っている。
BOSSは読書をしながら落ちる。本を開いた状態のまま
眠るので、寝ていることに気づかない。
寝ているかと思えば、静かに『パラッ』とページをめくる
音が聞こえ皆ハッとする。世界を代表するザ・短眠族。
オイラの寝姿は自分じゃ分からないけど、シートベルトに
首が食い込み、起きると非常に痛い。首が固定出来る椅子
があればいいのにと思う。

そんな仲間たちの愛すべき寝顔を間近で見続けてきた。
全力でやっているからこその姿は、愛おしさしかない。
目が覚めればそこにはステージがあり、出会いが待っている。
私達は激しく命を揺らすだけだ。
   使い慣れたバッグひとつと
   仲間たちの寝顔
   ゆらりゆられてたどり着くのは
   はじめましての街

10年経ってもまだ、『歌旅』が沁みてくる。

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