うたたび ザ・コネクション


カテゴリ : 数え唄紀行

全国共通コンサート入場券
3月27日までのご支援枚数: 925枚

ご注文のお電話が励ましの言葉と一緒に毎日届いております。
ありがとうございます。
「いつつ~いつでもどこでも意地をはり それが強さと信じてた」

東北地区営業担当の私が紹介したいのは岩手県遠野市
ここは遠野物語やカッパ伝説でご存知の方も多いところ。
不肖私がみちくさファイブの一員としてステージに上がっていた頃、
トレードマークの色は緑、頭はオカッパ、苗字が川辺ということから
「川辺のカッパ」と呼ばれたこともありました。
カッパには親しみもあり、前から来たかったところの一つでした。
まちにはこんなところもあるんですよ。
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カッパ淵。*ここで河童をキュウリで捕獲すると懸賞金一千万円。

さてさて話はそれてしまいましたが、
公演営業で初めてコンタクトをするとき、全く受け入れて
もらえないことも多々あるのですが、ここ遠野市は違っていました。
電話で話を聞いてくれた担当者の方が後日面会してくれることに。
会館に着くやいなや「わざわざ、よく遠野まで来てくださって!」
と、ウェルカムモードで迎え入れてくださったのが奥寺悠子さん
とても明るい、元気印の女性。
ここまで受け入れてくれるのは、ひょっとしてオイラがカッパに似てたから⁉

遠野市にも昔はアイヌ民族がいて、名物は<ジンギスカン>という
北海道との共通点があることなど話しが盛り上がりついつい長居してしまった
出会いを覚えています。
その後近くの公演にも足を運んでくださり、そこで演奏した『重ね日』に
とても感動されていました。遠野でもJUNCOの『重ね日』がぜひ聴きたいと。

そして開催を決めてくださったのは初めての町では珍しく遠野2DAYS。
初日はオリジナル曲『ハルニレの詩』をまちの有志の方々と合唱する
というJUNCOのワークショップ。
2日目はコンサートで前日の合唱団と一緒に共演する場面ありの歌旅座色
の濃い企画をしてくれました。

公演が決定すると舞台技術の方と打ち合わせをしますが、
奥寺さんから紹介頂いたのが北湯口さん(通称:キタさん)
電話だけのやりとりでの印象は怖そうなおじさん。
口数少ない無愛想な感じかなと思ってました。
実際にお会いしてみても、見た目は強面な感じ。
(キタさん、ごめんなさい…)

しかし、そんなイメージは次の瞬間吹っ飛びました。
ワークショップの時にJUNCOの振り付けをこっそりながら真剣に
練習しているキタさんを舞台袖で目撃。
おまけに翌日のコンサート本番では一緒に口ずさみ、涙を流していたとかいないとか。
実は歌旅座のこと、JUNCOの歌を、とても真っ直ぐに受け止めてくださっていた
優しい人だったのです。お酒を一緒に飲むとこれまたすごく気さくな方。

こんなエピソードも。
舞台関係の研修会で来札されるとキタさんから連絡が。
我らのアジト『円山夜想(マルヤマノクターン)』に来てくださった時は、
「JUNCOに会うのが本当の目的だから」と言っていたらしいのですが
なんと、それが現実になってしまったのです。
その日の未明、北海道胆振東部地震が起こり翌日の研修会は中止に。
初の北海道は本当にお酒を呑んだだけで帰られたようでした。
キタさんにとってはホロ苦い思い出になったかもしれません。

名物だという遠野のジンギスカンは、2度目の公演後の打上げで食べさせて
もらいましたが実は生ラムジンギスカン。美味しかった~
ここ北海道にもまもなくジンギスカンの季節がやってきます。
いつでもどこでも意地(食意地)をはりますが、遠野も旨いがジンギスカンは
やっぱり北海道が最高!
決まり文句ながら、
「奥寺さん、キタさん。我ら屋上ジンギスカンへもいつか必ず!!」
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左:奥寺さん 右:北湯口さん
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全国共通コンサート入場券
3月24日までのご支援枚数:864枚
皆様のご支援、ありがとうございます!


歌旅座、初めての九州公演は2010年の秋。
その時はJUNCO&CHEEPとして、宮崎県宮崎市と小林市を訪れました。
これをきっかけに、北海道から遠く離れた九州でたくさんの出会いを重ねています。
その中のひとつ、福岡県久留米市のレストラン「ビストロときつ」へ、いつも奥様と、
時には娘さんも一緒にいらして下さるのが福岡県八女市の牛島さん。
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去年10月のブログでもご紹介させていただきましたが、
円山夜想での歌旅座結成10周年記念公演へ、「ずっと来たかった!」と
八女からはるばる来て下さり、とっても嬉しかったです。
この日で通算なんと27回目の公演だったのだそう!
有難いです。
道内の後援会のみなさんと楽しまれていたその席で、ちょっと顔を赤くしながら
「可愛いでしょう?」と見せてくれたのは、奥様の若い頃のお写真。
いつも穏やかで仲の良いお二人、またお会いできる日を楽しみにしています。

そして牛島さんの円山来訪を、「聞いたよ!いいなぁ~!行きたいなぁ~!」
とおっしゃっていたのが、宮崎で出会った樋口さん。
現在は九州を離れられていますが、お住まいの近くの公演には必ずいらして下さいます。
JUNCO&CHEEPの時代から応援して下さっていて、とにかくオリジナル曲への愛に
溢れた方。
いつも宮崎のおいしいフルーツ(マンゴー大好きでした♪)を抱えて楽屋にひょいと現れ、
その愛を語ってくれるのです。
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樋口さん、いつでもお待ちしています!一緒にジンギスカン、いかがですか♪

「よっつ~余所行き顔じゃ伝わらぬ 熱い想いが届くように」

円山夜想でのライブは、想いを受け止め続けてくれている方々が、
いつも熱く会場を満たしてくれている。
ブログを読んで下さっている方から、こんなふうに「円山夜想へ行きたい!」と聞くたび、
それが伝わっているのだなぁと思う。
後日ライブレポートを見て自分達でも胸がいっぱいになるのだから、間違いない。

夕張から繋がった「人の縁」は、たくさんの人の想いによって、
想像よりもずっと広がっているのかもしれない。
今回の思いがけない事態によって、あらためてそのあたたかさを知る日々。
各地のみなさまへ感謝を伝えに行けるよう、歌旅座一同、準備中です。


(ちょっと飲み過ぎている気もするけれど…。いや、ツアーに出ても飲んでるのだから、
さして変わらないか。)
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全国共通コンサート入場券
3月21日までのご支援枚数:819枚


800枚を超えました。ご購入ありがとうございます。
本当に人の心は暖かい。

「みっつ~見栄や遠慮はこの旅の始まりの朝に捨ててきた」
歌旅座のコンサート開催の目指すところは三方良し
会場のお客様、開催する会場主催者様、そして我ら歌旅座。
携わる三者すべてがやって良かった、また来たいと思うこと。
今回ご紹介したいのは、ある主催者さんのお話し。

神奈川県・南足柄市。
初めて営業で訪れたのは、今から何年前だったろうか。
訪問先の文化会館は、その名も〈金太郎みらいホール〉という
個性的な愛称がつけられていた。
担当者も金太郎やクマのようにイカツイ担当者が来るのかと
思いきやシャレオツなショートヘアの女性が。
キタムラアヤコさん。
このときが初めての出会いであった。

打合せを終えた帰り道、なぜだか「これはまた会えるぞ」という予感があった。
彼女の好奇心旺盛な感じ、スーパーポジティブなオーラを感じたからだろうか。
何より見栄や遠慮のない付き合いができる人 そう思ったからだ。
我らと同じ<匂い>というヤツだろうか。
数日後。予感のとおり2017年9月、初の南足柄市公演が決まった。

しばらくして彼女から電話があった。
開催前の春の関東ツアー、ホテル日航成田の公演に来てくれるという。
「私の地元ですから」と。
事前にお客様目線でコンサートを観てくれるのだと。
迎えた南足柄市公演は大盛況。
帰り際にキタムラさんから「来年の公演はいつにします?」と
声をかけてもらった。とても嬉しかった。
近くで公演があるときには南足柄の地酒のプレゼントを届けてくれた。
そんな付き合いがあり、我らの中で一緒に呑みたい人ランクに挙がっていた。
想いが届いたのだろうか。
翌年の年賀状に「今度一杯呑みたいですね」の一言を発見。
そんなら、やるなら今しかねぇ~と。
そのときの様子は以前のJUNCOブログをご参照ください。

宴の席は彼女のご実家である成田市・三里塚にあるお食事処。
ご両親が切り盛りする地元で愛され続ける店だ。
お互い身の上話しにも花が咲くころ、キタムラさんからこんな話しを聞いた。
社会人になりすぐ、モノづくりをするため友人と起業し会社を作ったそうだ。
社名は<ワンダイム・カンパニー>。
由来となったのが、1980年代BOSSがプロデューサー、チープさんがメンバーであった
ロックバンドLOOKの7枚目のシングル「ONE DIMEの夢」。
「流されて伏古」の作曲や歌旅座の楽曲アレンジなど、立上げから
カゲで支えてくれているハルキチさんが作曲、作詞はチープさんという
LOOKファンには外せない名曲だ。
なんとこの曲が大好きだったキタムラさんがここから命名したのだと。
思わぬ接点。初対面からの<匂い>が腑に落ちた瞬間だった。

ONE DIMEの夢

一枚きりのコイン 空高く投げてみる
裏が出ても見失っても 僕はきっと歩いていく

In my heart 思い出している
生まれたときから旅を続けていること
Dreamin' On! 時は流れている
悲しみを抜けて 次の光の中へと ♪

次の光ある時代へつながるメッセージ。
ちょうど今の状況にもぴったりの勇気を貰う曲である。

2020年今年の南足柄市公演は8月の予定。4年連続、4度目。
今回のコロナウィルス事変でホールイベントも中止、忙しい中
全国共通チケット発売後いち早く連絡を貰った。
「共通チケットはウチでも使ってもらうことでいいですね」と。
毎回楽屋ケータリングなど粋なサプライズを用意してくれてる
キタムラさんはじめ金太郎みらいホールのスタッフの皆さん。
そして南足柄市のすべての皆さん。今年も楽しみにしています。

〆になりましたがキタムラさんはこんな人。写真左。
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成田・三里塚の夏祭りで山車をひく〈三里塚若連〉祭り一家の図。
父上が30年前の初代・頭。キタムラさんが初代・女頭。地元愛ハンパなし。
ヨォ~っ、おかしらっ!!


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 全国共通コンサート入場券
 3月17日までのご支援枚数:737

ニッポン全国の皆様の住所を書きながら
毎日心がキュンとなっています。
本当にありがとうございます。

本日は『ふたつ』担当、JUNCOがお届け
致します!

2016年冬、青森下北半島の先っちょにある佐井村
を訪れたことがある。歩く人も見当たらず、ただ
恐ろしく冷たい風が吹きつけていたクリスマス
間近の夜でした。
佐井村『津軽海峡文化館アルサス』X'masイベント
(美しくライトアップされた、津軽海峡文化館 アルサス)

あれから3年半、その村から追っかけを
してくれている『なるみちゃん』という女の子が
いる。青森で公演がある時は、オカアチャンと
(時々バアチャンも)一緒に車を何時間も
走らせて来てくれる応援団だ。

彼女は車イスに乗っている。
公演後はいつも、人の波がおさまるのを見計らって
照れくさそうに近寄ってくる。
以前一緒に撮った写真を抱いているのが見えた。
嬉しいじゃないか。前回購入した歌旅Tシャツも
着ている。(あまりにも毎日着るので、
オカアチャンは着替え用にさらに2枚買っていった)
『元気そうぢゃん』『はい~~』
お互いニヤニヤと見つめ合う。
別れ際、彼女が言った。
『オカアチャン、やっぱりジュンコさんに会えて
良かった~~やっぱり会えて良かった~~』
泣きそうになった。
会えて良かったのはこっちの方だ。
その気持ちに勇気をもらっているのはこっちの方だ。

どんな小さな町にも、歌を届けに行こうぜ!と
始まったこの旅。じわりじわりとその意味を
感じる今日この頃。この旅がなければ出会え
なかった人たち、これはやはり『不思議な縁で
繋がった心の糸』だと思う。

色んな町のどこかで、私達のCDを聞きながら
次はいつかと待ってくれている人に
早く歌を届けにいける世の中になりますように。
いつでも動き出せるように、私のエンジンは
いつだって温まっていますぜ!
ブル~ンブル~ンブルルル~ン!!




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全国共通コンサート入場券
3月15日までのご支援枚数:699枚



ごきげんいかがですか。
司会太郎です。
皆さんのご支援、ありがとうございます。


通常ならば、このブログで各地の公演レポートを
お届けしているところですが、
例のコロナッチョが面倒を起こしていて。
感染者数を毎日のように発表しているけれど、
退院・回復している人数をもっと広めてほしいですね。
希望につながりますから。
(3月10日時点で退院者427人) 
 


さて、今回よりこのブログで新しいシリーズ、
「数え唄紀行」を歌旅座メンバーの
持ち回りでお送りいたします。
 
これは、北海道歌旅座のオリジナル曲
「歌旅数え唄」の歌詞に沿って、
全国各地を訪れてきた歌旅座の面々が
ご当地で出会ってご縁をつないでくれた人々との
交流や思い出をご紹介する内容です。
いかに歌旅座が皆さんに支えられているかを
感謝を込めてお伝えします。

なお、「歌旅数え唄」は、こんな曲ですよ。
「ニッポン全国市町村公演」をおこなう
一座の所信表明と誓いをこの歌に込めています。



第1回目は司会太郎、四国が舞台の
「ひとつ人の情けは有難く頂戴しようと決めている」

将来のコンサート開催を目指して、
歌旅座は各地に公演実施の提案しています。
あっしは、四国と九州の営業担当。

歌旅座は、2013年10月に愛媛県八幡浜市で
最初の四国公演を開催しました。
当時の公演レポートが見つかりましたのでご覧ください↓
2013年10月14日(月) 愛媛県八幡浜市・昭和ノスタルジア

このレポートはおそらく元・歌旅座メンバーのピヨの投稿ですね。
ほとんど「食レポ」的な内容が逆にリアリティーを感じます。

文章でも触れられているように、最初の四国公演で
満員御礼となったのは歌旅座にとって衝撃でした。
幸福感あふれる出会いがここに実現したのです。

しかしその後、どういうわけか
四国にたどり着けないでいました。
そこで白羽の矢がぶっ刺さったのが、あっし。
四国公演活性化実行委員会特命課の課長に任命されたあっしは、
2016年から単身で四国に乗り込んで、提案活動を開始したのでした。


あれから、およそ4年。
徳島県で11回、香川県で7回、愛媛県で8回、高知県で6回。
計32回もの公演をお届けすることができました。
特命課のあっしのおかげ? 違うんですね。
四国各地のご担当者が、どこの馬の骨かチキンの骨かわからない
風来坊のような特命課長の提案を受け入れてくれたから。

しかも、四国4県の方々がちょっと違うのが、
「ウチではできないけど、あそこなら引き受けてくれるかも」
というように、他のホールを紹介してくれることもあるのです。
場合によって「今からこういう人が行くよ」と電話してくれたり。
地元の人は、それが「お接待」「お遍路文化」だと教えてくれました。 

たとえば。
愛媛県内の別々のホールで
責任者をされているおふたりとの出会い。
伊藤さんは四国内の各ホールに顔が利くから、
歌旅座の資料を携えて営業までしてくれて。
つい最近、初孫が誕生しましたよ。
山口さんはこれまで2回コンサートを引き受けてくれて、
3回目はいつにしようかと密かに相談中。
そして、あっしらは飲み仲間に。
ご両人は札幌で歌旅座と「ジンギスカンを食べる計画」を
練ってくれていますが、どうなりますか。
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写真右が伊藤さん、左が山口さん
中央はこのお店のマスター、大汐さん。
笑顔がステキな御三方。
コンサートのチケット販売をマスターにお願いしたら、
二つ返事で引き受けてくださって。
もうひとりとの出会い。




たとえば。
徳島県にお住いのお客様との出会い。
県内の公演には必ず足を運んでくれているという秋月さん。
ある日、1通のメールが歌旅座に届く。
「なぜウチの町で歌旅座公演してくれないのですか」
そこはすでにあっしが提案をしていて、
残念ながら結びつかなかった町でありました。
ところが、その秋月さん、あっしの話を聞くと
ひとりで担当者に会いに行ってくれて。
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さらには後日、秋月さんとあっしが一緒にホールに伺って
再度のご検討をお願いして。
結果は「やってみましょう」ということになっての、
この町での公演が決定しました!
情報は近日発表しますよ。

秋月さんはいつも客席からステージを観てくれていて
今回初めてステージ外で共に行動したのですが、
なぜか旧知の関係のように感じられて
居心地の良い時間を過ごせました。



他にも四国各地のご紹介したい人たちがいますが、
数えてみたらキリがありませんので、今回はこの辺で。


四国の「お接待」は物を与えるというよりは、
旅人を応援する気持ちを表すことだそうです。
ここでは、北の流れ者を最初から受け入れてくれました。
あっしも大いに甘えさせてもらいました。

人の情けは有難く頂戴しようと決めている歌の旅一座にとって、
四国は理想郷のひとつかもしれません。


さあ、次はどんな出会いが待っているのか。
それでは、ごきげんよう。



 
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